ネット選挙とデジタル・デモクラシー
ネット選挙とデジタル・デモクラシー / 感想・レビュー
takizawa
2013年7月の参院選を皮切りにネットを使った選挙運動が解禁された。本書は参院選の結果を踏まえてより踏み込んだ議論となっている点が特徴(前著と比較して)。ネット選挙の解禁により投票率が上がる、選挙予測が覆されるといったラディカルな変化は見られなかった。何度も強調されているように、「情報技術が民主主義を変える」から「理念型としての民主主義を改善する情報技術の活用法とはどのようなものか」へ問題設定を移す必要がある。行政も例外ではなく鯖江市の取り組みが詳細に紹介されていてとても参考になった。
2013/10/27
ophiuchi
ネット選挙(運動)が盛り上がらなかったのは日本の選挙制度および政治風土ゆえであるというのはそのとおりだと思う。最後に取り上げられていた海賊党のような運動が日本でも起こることを期待したい。
2013/11/23
Makoto Osawa
2013年の参議院選挙では【ネット選挙】が解禁となったが、日本ではおおよそ政策論争が不在であり、双方向性が乏しいようだ… ネット選挙の分析も大変興味深いものであるが、付章のドイツ海賊党の解説は新しい政党の形を表していてこれからの政治に関わる人々に大変なインパクトを与えるものではなかろうか… もっとも2014年初頭に誕生した 【インターネッ党】は液体民主主義を体現出来うる存在であったような気がしたが自然消滅したのであろうか。
2014/09/28
サイトトウロク
様々な事例を引き合いに、ネット選挙について述べる本 ドイツの海賊党の事例が、ネット発のワンイシュー政党がどのように脱皮するのかを示している点で面白かった
2021/10/11
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