NHK「100分de名著」ブックス 古事記
ジャンル
NHK「100分de名著」ブックス 古事記 / 感想・レビュー
てんちゃん
古事記を読むにあたり、ガイドしてくれる本が欲しくて、この本を選びましたが大正解。古事記をどう捉えて読みとくのか、図解も用いて分かりやすく書いてあります。日本書紀や風土記との比較、日本海文化圏、北方系神話と南方系神話(東南アジアの伝承と共通する)の比較、シェークスピアの戯曲の引用。古事記の世界が広がります。「歴史は一つではない」「権力に敗れた者達の無念を昇華させるための鎮魂の物語」著者の古事記の捉え方に魅かれます。
2017/10/14
@nk
神々について書かれているという程度しか知らなかった日本最古の現存書物。本が好きな者としては、やはり内容をちゃんと押さえておかねば…なんて思い(笑)、本書を手に取った。とりあえず、人によって解釈が色々あるらしいく、とりわけ序文については後世に付け足された可能性もあるらしい。長めのカタカナが苦手な私。神々の名についていけなくなりつつも、何とか読了。ひとまずは大意を掴めた気もするが、もう1冊、同種の書籍を手に取って理解を深めたい。[図書館本]
2020/09/12
ころこ
2000年に出土した古代出雲神殿の柱の出現は、出雲神話の実在性が確かめられたと注目されました。しかし、それはまた、オホクニヌシによる国譲りにより、敗者の歴史ではないかともいわれます。日本書紀よりも古事記に人気があるのは、敗者の歴史が折り込まれているのが「日本的」だという特徴があるからでしょう。これは日本的特徴だと思うのですが、すかさず日本は単一民族ではないという反論があります。そのとき、日本的特徴とは敗者の歴史を折り込むものだといった場合、単一とは何かへ展開できそうな気がします。
2018/09/17
kaz
古事記について、前提知識がほぼ無い人でもわかりやすく読める。大和朝廷という時の権力側からの目線で作られた『日本書紀』と対をなすような『古事記』。中央、権力に逆らったものたちの悲哀の物語とも読み取れることができる。山陰地方が古代日本においては、かなり重要な地方であったことがわかる。神々の名前は覚えにくいが、ストーリーと合わせて読むことで整理しやすい。図版も多くて読みやすい。良書。
2019/05/24
まつ
読みながら頭がこんがらがってくる。そんな古事記を易しく読み解いてくれている一冊。知らない内容も多かった。こんがらがった頭を解きほぐすためにも再読が必要(笑)
2020/08/27
感想・レビューをもっと見る