養老孟司特別授業坊っちゃん (NHK100分de名著 読書の学校 図書館版)
養老孟司特別授業坊っちゃん (NHK100分de名著 読書の学校 図書館版) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
『坊っちゃん』を読み解きながら、「大人になる」ことについて考える授業。養老先生自身の世代、学生運動さかんだった世代、もちろん今の中学生自身にも大いにつながるものがある。読み終えると、教育や子育てなどは、一世代前の価値観と、その時代の価値観とのくいちがいの中で、どのような「今」の生き方を編み出していくかを、みんなが問われる問題なんだと思う。本を要約するのはもったいない。随所に同感できる言葉がある。『坊っちゃん』は軽いユーモア文学だと考えがちだが、的確に社会の図式を示してくれる、なかなかに深い作品だと思った。
2021/02/09
夏野
NHK100分de名著シリーズ。養老孟司が中学生達への講義を頼まれ、大人になることをテーマに、夏目漱石の著書の「坊ちゃん」及び夏目漱石について語ったものを文章化したものです。聞き手が中学生なので分かりやすく、難しいことを語っておられます。第一講「大人になる」とはどういうことか、第二講自分の頭で考えろ、第三講義先生が教えない大切なこと、第四講寄り道のすすめの4つに大別されますが、養老孟司自身の体験や、夏目漱石についてのことなどいろいろ多岐にわたっており、面白く読めました。
2020/09/16
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