良寛を歩く 一休を歩く (NHKライブラリー)
良寛を歩く 一休を歩く (NHKライブラリー) / 感想・レビュー
Hiroki Nishizumi
導入は越後から来た上州木崎宿の薄幸な飯盛女たちの墓石を訪ねるところから入る。一貫して、ただ良寛の光の面のみを伝えるのではなく、時代の闇を映そうとする姿勢が著者らしく、素晴らしい。 「飢饉の年は飢饉の米を、豊作の年は豊作の米を人にめぐまれて、雀にもまいておられたにちがいない。…」 「なにごとも みなむかしとぞ なりにける はなになみだを そそぐけふかも 良寛」 いずれ出雲崎や寺泊の良寛ゆかりの地を訪ねたいものだ…
2012/05/31
ダージリン
新潟に住み数年。良寛を少し知ろうと思って読んだのだが、ゆかりの地を歩き、思いを馳せるという本書のスタイルはなかなか味わいがある。死の間際に貞心尼と交わした「うらを見せ おもてをみせて ちるもみぢ」という歌はグッときた。
2010/10/20
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