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北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)

北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)

北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)

作家
北方謙三
出版社
日本放送出版協会
発売日
2009-09-08
ISBN
9784140883006
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北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300) / 感想・レビュー

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James Hayashi

フィクションであるが、リアリティーを加え現実的な読み物にし、人物に女性を加えるなど現代的であり、立体的なストーリーに組み立てられた北方版水滸伝。白黒であった物に色を加えたような感じを与えている。その著者の仕掛け心持ちをこちらで披露されている。数年前に読んだが、今は読みきる体力がなく思う。しかしいつか時間を作り再読したい。

2018/10/02

akira

北方水滸伝読本その2。 替天行道が北方先生の周りの人の話や対談がメインだったのに対し、こちらは北方先生本人が、時代背景や設定について語った一冊。読本としては、こちらの方が詳しい。 自分がこの水滸伝を気に入ってる最大の理由は、己の過ちにより、打ちのめされた漢がしっかり描かれていること。人には決して言えぬ過ち。悔い、嘆き、死のうとさえする。そんな境遇と戦うからこそ、人物に味と器が備わる。実に人間らしい。 「屈折した想い。そうした満たされない思いを埋めるために、梁山泊の志、反権力の志を求めたという側面がある」

2015/03/19

ハッピー

【図書館】執筆時のエピソードなどを交えた『水滸伝』ファンにはたまらない1冊.「私自身、小説は人の心を揺り動かすために書かれるものであり、そのためには読者をひきつける魅力、物語の面白さが絶対的に必要だと思っています。面白くなければ小説ではない、と言ってもいいと思います。」と語っている北方さんの著書をこれからも楽しみます!

2018/06/30

Seiya Suzuki

・キューバ革命との符号・闇塩の道~国家を支える塩と鉄~・王道と覇道~宋末の腐敗と構造改革・男と女の物語・リアリティを積み重ねる~情念やプロセスの重み・稗史の中の真実~死生観~・存在感ある敵側の人物・楊令伝、ユートピアを求める物語・国家とは何かという問い。。。読む側の立場から甘い気持ちで考えたら、水滸伝含めて小説などは思いつきでパッと書けそうと思ってしまうことがあるが、こんな安易な考えは世の活字にかかわるすべての人から袋叩きに合ってしまう訳で、その証左に、北方さんも膨大な資料と思想から水滸伝を生んでました。

2013/06/02

路地裏のオヤジ

北方「水滸伝」を書き上げ、「楊令伝」を執筆中の筆者が中国史や水滸伝の見方や思いなどをまとめた本。宋江と晁蓋をキューバ革命のカストロとゲバラにたとえるとは驚きであり、面白かった。

2021/05/22

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