「一九〇五年」の彼ら 「現代」の発端を生きた十二人の文学者 (NHK出版新書)
「一九〇五年」の彼ら 「現代」の発端を生きた十二人の文学者 (NHK出版新書) / 感想・レビュー
連雀
大衆化された現代の発端である1905年に生きた12人の文人たちの『その時』と『晩年』を関川夏央らしい平明な視点で語ります。読み物としては軽いですが、やはり一世を風靡した人々が衰えて迎える晩年は見ていて辛くなります。私自身も、そろそろ晩年について考えなくてはならない歳になったから余計にでしょうけど
2017/01/22
桔梗屋
日露戦争にかろうじて勝った「1905年」という時点で、日本の文学者たちはそれぞれ、どのような日々を過ごしていたのか。夏目漱石は『猫』を書いて、文学一筋で飯食っていけるのかどうか、という一世一代の決心を固める。与謝野晶子はスキャンダラスな恋愛事変の果てに、『君死にたもうことなかれ』で社会に一石を投じる。ま、でも、ここで挙がった十二人のうち、一番の外道はやっぱ、平塚明子(らいてう)ですよな。いいように振り回されて危うく心中に付き合わされかねなかった森田草平、ズタボロじゃんか。そして『三四郎』の美禰子さん降臨。
2019/03/02
呼戯人
日本の近現代史と文芸が両方とも学ぶことができる本。文芸史として面白い。
2013/10/14
Panico
一人10分でわかる明治文学者の一生×12。日露戦争を日本史上の転換点と捉えて大胆に考察するが、そんな小賢しいことしなくても、この人たちの人生を追っていればそれだけで十分に読み応えあるよね、って話。現代人の悩みのルーツが見えてくる、気がする…。 タイトルは「スーパー文豪大戦」とかの方が似合ってる
2012/07/04
s_n
近代文学の男女たちの生き様。女性たちが面白い。漱石くらいしか作品はちゃんと読んでない。
2018/05/18
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