貧困についてとことん考えてみた (NHK出版新書)
貧困についてとことん考えてみた (NHK出版新書) / 感想・レビュー
イビサ
パーソナルサポートセンターの紹介もあり、どのようにセーフティネットが機能しているか少しわかった。豊中などは各フィールドの専門家が携わっており、幅広くサポートしている。貧困にも色々あり、最近はメンタルを患った人も多い。湯浅さんは、内閣府参与の経験もあり、公的サポート、民間サポートも熟知している。パブリックマネーを投入するには、いかに同意する人を増やすかという労力が常に付きまとうということ。
2015/06/10
かずさん
湯浅誠さんと茂木健一郎さんが、生活困窮者と支援者の現場の声に耳を傾けたヒアリング過程を記した良著。そこを基点に、それぞれの専門知識、経験を持ち出しながら、パブリックマネーをめぐる政策の意思決定にまで話が膨らみ、読み応えがありました。互いの意見を尊重し合う2人のやり取りは、とても良かったです。
2015/02/28
だいすけ
良書。この本が書かれたのが6年前。自分や周りを見ても状況は当時と変わっていない。ほんとに余裕がなくて、他人の窮状も自己責任論で片づけてしまっている自分がいる。また、コミュニティについても従来からそこにあったものと、そもそも必要ないものという考え方が支配的で、つくっていくものという捉え方がないという指摘に思わず納得。貧困問題は、ほんとに色々な問題につながっていると再認識。
2018/06/07
daiyuuki
この本では、湯浅誠さんと茂木健一郎さんがパーソナル・サポート・センターの現場を訪ねて、貧困の現状や本当に必要とされる支援を探った本です。パーソナルサポートで必要なのは、自分の考えを押し付けず相手のことを理解し相手にフィードバックしながら自立につなげるということ、相談者と支援者の1対1だけでなく利用者側の資源や環境に働きかけて他の機関との連携を密にすること。貧困から抜け出していくには、少しずつハードルを上げて成功体験を積み重ねていくこと、お互いに支え合っていく場所を作ること。自己責任論は、人間を社会の一員と
2014/04/28
みあお
自分も困っている人だけど、私はいわゆる障害者だからある意味わかりやすい。障害や疾病があるわけでもなくボタンの掛け違いが重なって社会からこぼれ落ちていく人達。困っている人に手を差し伸べることで社会の底上げを図る。椅子取りゲームではなく、椅子を分け合う社会を子どもには残してあげたいと常々考えている。そのためには対話が必要かあ。「調整責任と決定権限はセット」だということ。大人の責任かもしれないね。
2013/10/28
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