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レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書)

レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書)

レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書)

作家
佐々木俊尚
出版社
NHK出版
発売日
2013-06-05
ISBN
9784140884102
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レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書) / 感想・レビュー

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あちゃくん

これまでの人類の歴史を俯瞰しつつ、「ウチ」「ソト」の感覚から、レイヤー化していく過程を描いた本です。著者の指し示しているレイヤー化という方向性には同意しつつも、多分「ウチ」「ソト」の感覚は無くならないだろうなと思います。人間には身体があり、そこを出発点として、どこでバランスするかは様々だろうけれども、「ウチ」「ソト」の感覚は生き続けると思います。バランスが違う人たちに周りを囲まれながら、どうやって生きていくのか、そこに明確な答えはないけど、いろいろ考えさせられました。

2013/07/21

baboocon

前半は中世の帝国の成り立ちから辺境の地だったヨーロッパが覇権を握り、近代国民国家が成立するまでの流れをざっくりとわかりやすくまとめている。ウチとソトを分け、ソトから収奪することでウチが豊かになってきたが、収奪するソトがなくなってきたことで行き詰まりをみせている。今当然だと思っている枠組みが数百年前には全く存在しなかったことを考えると、起こりつつある変化は一つのパラダイムの終焉なのだろう。乗り切るためには柔軟な態度をとり、著者の言葉を借りるなら「アメーバのようにくねくねと」動き回り続けていくべきなのだろう。

2013/07/20

ふろんた2.0

レイヤーという言い方がしっくりこなかったが、自分に当てはめても、同じ会社に勤めている他部署の日本人より、同じ職種に従事しているメールのやり取りでしか交流のない外国人のほうが心理的に近く感じることもあるので、そういうことなんだろうな。

2016/01/14

Kentaro

工場がデジタル化して最新鋭のICTやIoT、AI等を駆使して、これまで人間がしていた仕事をロボットが行えるようになり、そのロボットが期待通り動くためのデータをため、機械が学習し、ロボットに制御を返すというデジタルのプラットフォームが工場のオペレーションを支配する。 ロボットが人間の労働を肩代わりしてくれるので、人間は知的な仕事に専念でき、仕事はなくならないというが、レイヤー化された世界では、プラットフォーム側が支配者になり、それを制御する仕事を担えるような高度な技術者は数えるくらいしかないだろう。

2019/03/01

たー

一足飛びにここまで行くのかどうか分からないが、近未来の予測として分かりやすく説得力があると感じた。前半の中世、近代の世界の解釈も分かりやすかった。

2015/09/18

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