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現代世界の十大小説 (NHK出版新書)

現代世界の十大小説 (NHK出版新書)

現代世界の十大小説 (NHK出版新書)

作家
池澤夏樹
出版社
NHK出版
発売日
2014-12-09
ISBN
9784140884508
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現代世界の十大小説 (NHK出版新書) / 感想・レビュー

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踊る猫

なかなか過激なチョイスで「十大小説」を紐解いてみせる。個人的に既読だったのは『苦海浄土』のみ。これは是非とも池澤夏樹が編んだ『世界文学全集』に挑まなければと思ったところ。こちらを読書に誘うエッセイかと考えると苦しいところもあるけれど、兎も角も最重要な作品を紹介していることは疑い得ない。私はバオ・ニン『戦争の悲しみ』を読んでみたくなった。文学の力というものを池澤夏樹が今なお(今であっても)信じていること、そのストイックな姿勢には非肉抜きで頭が下がる。不良の読者として、その姿勢を見習いたい。マルケスも読まねば

2019/01/18

ころこ

忘れられた教養の復権を目指しつつ、世界文学全集を再定義するという序章の文章には力が入っています。フォークナーをフランス人が再発見した例をあげ、従来の教養主義者たちが原文で読むことに意味を見出していたのに対し、むしろ翻訳を経ることで新しい意味が生じることがあるという文学の読みかえに言及しています。最も惹かれたのは『サルガッソーの広い海』でしょうか。『ジェイン・エア』に反発する意識、ポストコロニアリズムやクレオールに対する関心、著名でない作品と新たな文学的視点を発見する喜びが込められているように感じました。

2018/09/05

春ドーナツ

モーム著「世界の十大小説」のラインナップを足掛け10年かけて読んだ記憶は未だに生々しく、「十大小説」という文言にピキンと反応して本書を手に取る。モーム版は作家論だったと思うけれど、池澤版は書評。丁寧に勘所をおさえた文章なので(その上、親切)、実際に私自身が読まなくても満足してしまう部分がある(のは、私が夏バテで小説に打ち込む気力がないからかも知れない)。天邪鬼なので、サブテキスト・註釈で紹介された小説が気になったりする。「パルムの僧院」「裸者と死者」など。ちなみに読了本は二冊「百年の孤独」と「悪童日記」。

2019/08/11

ステビア

いろいろ読みたくなったよ。特に気になったのは『戦争の悲しみ』。著者編集の世界文学全集ほしいなぁ。10万円弱。

2015/04/17

世話役

こういう賢い本は時間を空けながら読むと内容に置いていかれてしまい、感想や評価を記しづらい。良い本でした(←小学生並みの感想)

2015/06/07

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