KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

21世紀の自由論 「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書)

21世紀の自由論 「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書)

21世紀の自由論 「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書)

作家
佐々木俊尚
出版社
NHK出版
発売日
2015-06-09
ISBN
9784140884591
amazonで購入する

21世紀の自由論 「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Rubik's

★★★★☆ 今のままでいいのか?

2019/08/05

HANA

ネット時代の新しい共同体について語った一冊。前半はリベラルと保守の依って立つところの分析で、こちらは教えられる事大し。ただ後半の情報通信技術によって、新しい共同体が出来る。という部分については疑問に思わざるを得ない。主に国や権力のあり方についての部分について記述している部分があるのだが、最近のTwitterやFacebookのBAN騒動みても、権力の源泉が国に加えてプラットフォームがプラスされるだけの様な気がする。著者が今回の騒動について触れているのをどこかで見たので、現在の考えを知りたいものであるが。

2021/01/13

Kentaro

自由には上下と縦横がある。 これまでの自由は、上下の自由だった。 私たちが普遍的な理想的人間を目指したり、もっと俗っぽい言い方をすれば出世したり、金持ちになったり、他国を見下ろしたりという「上への自由」は近代において確保されてきた。しかしこの「上への自由」は、いつ転落するかもわからず、敗残し、負け犬の烙印を押され、自分を否定されるかもしれないという「下への自由」と表裏一体だった。これは私たちにとっては近代の苦しみとなった。 しかしネットワーク化された世界では、ネットワークこそが社会への接続を可能とする。

2021/12/13

Y

保守を名乗る人たちの言うことにはピンと来なくて、かと思えばリベラルな人たちの言い分にも賛同し切れない部分があった。自分が社会に対して抱える不満や疑問を解明する言葉がこの本にはあった。社会の今の動き、そして歴史的にどのような変遷を経てどうして今こうした状況にあるのかがわかった。自由は本当は幸せなものじゃないのかもしれないという話なんてかなり共感した。著者の言う「やさしいリアリズム」こそ今現代社会が掲げていくべき方針なのかもしれない。なんとなくじゃなくて、もっと自分の考えの軸になるように理解して行きたい。

2015/07/29

Kumisuke92

結論となるグローバル企業による富のフラット化や共通通貨による自浄作用などを例にしたネットワーク共同体への過剰な期待には、反論がいくらでも出来、共感できなかった。が、啓蒙という名の下の搾取によって成立していたリベラリズムの挫折とリバタリアニズム・コミュニタリアニズムへの流れや、日本におけるリベラルが反権力・弱者の視点のみ強調されむしろ保守的で、保守の方は本来的な保守(普遍的な設計主義に対する経験主義)ではなく伝統重視型である上に親米という矛盾を抱え、結果、言論は常に両極端になるという歴史分析は勉強になった。

2016/02/13

感想・レビューをもっと見る