今ここを生きる勇気: 老・病・死と向き合うための哲学講義 (NHK出版新書 624)
今ここを生きる勇気: 老・病・死と向き合うための哲学講義 (NHK出版新書 624) / 感想・レビュー
ミライ
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の岸見一郎さんの新刊は、岸見さんがNHK文化センター京都教室で実施した哲学講義をまとめたもの(コロナ騒動の影響で行われることの なかった幻の講義も収録)。アドラー心理学をベースに幸せになる方法や、対人関係の悩み、死や老いや病から学ぶことだったりと哲学的な内容が語られる、とはいえ哲学書のように難解ではない。言いたいことは過去や現在に囚われることなく「今を生きよう」ということ、読み進めていくといろんな気付きもあり読んだ後元気が湧いてくる一冊だった。
2020/05/20
ユカ
一番聞きたくなかった「今の人生が本当の人生」 ですよね…知ってた。知ってたよ。でも認めたくなかった。今は「本当の人生」のための準備期間ではない。リハビリ期間でもない。あと響いたのは誰からも嫌われてない人は自分の人生を生きていない、ということ。志らくさんも似たようなこと言ってた。全体通して実用性のあるお話ばかりだった。
2020/08/02
袖崎いたる
タイトルに惹かれて。内容はそんなに。マルクス・アルレリウスの『自警録』からの引用はおもしろかった。というか、このお人哲学者だったんだね。てっきり心理学者かお思ってたよ。心理学者が哲学者を名乗っているのかしらけしからんと思っていたくらいなのだ。ギリシャ哲学を内容は平坦に感じた。人を幸せではなくしてしまう原因意識は幸せになるうえではよろしくなくて、目的意識にポールシフトすることが大切ですよと説く。そこまで哲学を感じる人ではないなという印象だったものの、哲学者なんやなぁと思ったよね。そこまで突っ込んた話はない。
2024/08/08
peko
講義形式で、アドラー哲学をとても理解しやすかった。何もできなくても、何もしていなくても、「今ここに」生きているだけで誰かを幸せにし、幸せを感じる。わかるような、でもいざとなればとても難しい。
2020/10/25
あんこちゃん
これまで何冊か読んだ岸見氏の著書と重なる内容も多いが、励まされる言葉が多かった。 以下は引用 「幸せになるのではなく、幸せである」 「一般的な人生の意味はない。人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ」 「人からの評価は自分の価値や本質とは関係がない」 「人生でなにもしない時期があってもいい なにもしないことを悪だと思わないこと 病気であったとしても生きているだけで価値がある」
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