KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” (NHK出版新書 692)

徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” (NHK出版新書 692)

徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” (NHK出版新書 692)

作家
島薗進
釈徹宗
若松英輔
櫻井義秀
川島 堅二
小原 克博
出版社
NHK出版
発売日
2023-01-10
ISBN
9784140886922
amazonで購入する Kindle版を購入する

徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” (NHK出版新書 692) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

パトラッシュ

オウム事件により日本人は宗教を異常視するようになった。しかし生きる上で迷い苦しむ人の心は弱く、自らを導いてくれる神に救いを求めてしまう。戦後日本は戦前の反省で宗教について学校で教えなかったため、最初から弱い人を誘い込む目的のカルトには豊饒な狩場となってしまったのだ。それが元首相暗殺の原因となると、今度は宗教とカルトを同一視し排撃する言動すら出ている。両者を明確に区別し、簡単に洗脳されないため宗教リテラシーを身につけねば生きにくい世になった状況が見える。少なくとも中高生には宗教学習カリキュラムが必要だろう。

2023/03/26

優希

統一教会の一件から宗教とカルトについて改めて問い問い直されているのですね。人を救うはずの宗教とカルトの線引きは危うく、どこにあるのか。6人の宗教学者の考察によって考察されることで、線引きがぼんやりと見えた気がします。信仰があるからカルトへと動かないとは言えません。これから先も宗教とカルトの問題は問われ続けることでしょう。

2023/02/11

てつ

宗教と政治の関係を専門家が極めて分かりやすく解いた本。旧統一協会に関しては詳しいが、もう少し突っ込んだらもっと面白いかも。

2023/04/08

かずぼう

「救いは絶対にお金では買えない。なぜなら神にとってお金は必要ないから」の、一文に尽きる。

2024/05/09

崩紫サロメ

旧統一教会の件を受けて、宗教問題に長年携わってきた有識者たちが「宗教リテラシー」の重要姓を説く。人の尊さや等しさについて宗教から学ぶべきところを、日本人の多くは道徳や倫理の問題だと思っており、その感覚は戦前の「修身」からきているのではないか(島薗)。また近代国家が宗教を巧妙に取り込み、国民を戦争に動員し、「尊い犠牲」を払ったものを検証する「犠牲のシステム」を生み出してきた(小原)など、コンパクトな1冊の中で各著者の鋭い指摘を読むことができる良き入門書。

2023/02/06

感想・レビューをもっと見る