歌舞伎の中の日本 (NHKブックス)
歌舞伎の中の日本 (NHKブックス) / 感想・レビュー
氷柱
653作目。12月17日のみ。あとがきにあったことで知ったのだがこの作者さんの職業は小説家である。実際に調べてみると多作家であることを知りさらに驚いた。小説畑の人がよくぞここまでの内容をまとめられたものだと驚倒した。論述的ではないにせよ、歌舞伎について細かく、そして専門的に踏み込まれた一作。まるで大学の教授の講義を聴いているかのような気持ちになる。その分少しお堅い部分はあったが、歌舞伎の解説書を何冊か通っている身としては丁度良い具合であった。小説の作品も是非読んでみたくなった。
2020/12/17
鬼山とんぼ
歌舞伎座のそばに住んでいるが恥ずかしながら歌舞伎をしっかり見たのは「四谷怪談」一度だけ。松井作品は全巻読破目指して手にしたが、題名だけを知る演目で蘊蓄を語られても基礎知識が乏しいため理解が及ばなかったのは残念だった。それでも仮名手本忠臣蔵が我々の知る忠臣蔵とは別物だとか、浄瑠璃と歌舞伎の相互関係とか、最小限知っておくべき知識は得られたので、一応の収穫はあったと思う。「積恋雪関扉」が今度上演される際にはぜひ見に行ってみたいと思っている。
2019/07/02
やま
文学史のプリント作成中
2013/11/22
kokekko
「歌舞伎の中の日本」うんぬんというタイトルに応えるような内容ではなく、図版を載せた『歌舞伎入門』です。自分が求めていたのはこちらなので満足。でも専門的に歌舞伎を研究するのなら、眉唾な部分も多々あります。特に西洋の芸術・演劇との一方的な比較。「西洋ならこうなるのに」ではなく、「なぜ、日本ではこうならなかったのか?」を論じてくれればもっと面白いのに。
2011/12/10
わたがしはかせ
★★★☆☆ 広く浅く歌舞伎の歴史と見所を紹介していて、入門書にとてもよい。1700年代に既に大掛かりな回り舞台が発明されていたり、團十郎の襲名が現在まで繋がっていたりと、歴史ロマン溢れる分野であることがよくわかった。
2011/10/25
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