アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)
アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス) / 感想・レビュー
harass
同著者の「嫌われる勇気」を読んでいろいろ感じ、あの対話形式ではないスタイルの本を探していて借りる。対話形式というのが読みやすくさせる工夫であるとわかった。アドラーの境遇と考えかたの影響などが詳しく書かれているが、内容的にはほとんど同じだろう。ただ、この著者の主観意見のように思われるところがいくつもあり、もやもや感は変わらず。人生観として割り切ればいいのだろうが、個人的に引っかかる。他の著者によるアドラー本はどうなっているんだろうか。森田療法や現象学やニーチェを連想する考えかたなどは面白いのは確かだが。
2017/01/12
雪月花
たまたま図書館で見つけた本だったが、アドラー自身の生い立ちやフロイトとの確執なども語られ、引き込まれる。未来は変えられるけど、過去は変えられないと考えていた私だったが、過去も自分の意味づけ次第で受け取り方は変わってくることを学んだ。人生はなぜ苦しいのか。人間の悩みはすべて対人関係に起因するが、それでも他者との関係を回避するのではなく、仲間は自分の存在根拠にもなり得るとするアドラーに学ぶことは多かった。時々読み返したい良書。
2023/07/27
zag2
有名になった「嫌われる勇気」の3年ほど前に書かれた本。アドラー心理学の全般について、アドラー自身の人生や、その考え方、共同体感覚やライフスタイルさらには教育論など多面的に概括した良書と思います。薄い本ですが中身は濃い。終章の「この人生をいかに生きるか」は岸見さん自身の捉え方かも知れませんが、深く感じるところがありました。
2022/04/29
ゆか
こちらは少し、難しい印象。「人からの評価を気にかける子供がいる。人からよくいわれたら喜び、悪くいわれれば悲しんだり憤慨したりする。これはおかしいだろう。人の価値は他者からの評価に依存しない。略 他者の評価を気にかけるというのは、人が自分について持つイメージ、他者の自分への期待に合わせようとすることである。」子供に、これから生きるにあたり心にとどめてほしい言葉です。
2016/03/14
杜のカラス
自前で買った本。「嫌われる勇気」も買って読んだ。すべの悩胃は、人間関係から来るとのアドラー先生の説、誠に同感、特に、日本人は、「空気を読む」とか和をもって尊いとなす傾向が強い。その弊害も大きい。西欧人も、また同様なのであろう。そういった人間関係の軋轢の中で、どう生き抜いていくか、少しでも指針があれば、もっと楽に生きていくことができる。そう言った思いが、常にある。人間関係を大事にしながらも、裏切られれ、人格を無視、攻撃される哀しい性(さが)、そうして自分を守り、自分が他人を攻撃することになる、哀しい。
2022/03/01
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