ITが守る、ITを守る 天災・人災と情報技術 (NHKブックス)
ITが守る、ITを守る 天災・人災と情報技術 (NHKブックス) / 感想・レビュー
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インターネットサービスに関するレポートのために読んだ。わかりやすく読みやすかった。日常生活や私たちが依存している政府・ライフライン提供側企業において、IT(情報処理技術)は「東日本大震災」のとき何が起こり、何が駄目で何が良く、今後どうするべきか論じられており参考になった。大川小学校の部分では自分はこの事実を4年たってもいまだに現実と受け止められず、どうしようもなくて涙し胸が締め付けられた。人間は失敗するもの、本能的なもの、という側面とシステムの側面、両側面からの提言。興味深かった。
2015/04/19
遊未
東日本大震災、神戸の震災どころか「徒然草」からの問題提起です。人の本性は変わらない以上、こういった振り返りは必要であり、歴史、物理的な被害、システムのこと、人間の心理、感情すべてが網羅されています。そしてわかりやすい。ITも原発も「保証しないが、最善を尽くす」システムなのに、どこから原発に「保証しないが」が抜け落ちてしまったのだろう。あの時、マイクロソフトとグーグルは何をしてくれたか、帰宅難民になったら、ルートをどう考えるかまで手元に置きたい一冊です。
2015/03/02
nchiba
ITに関わる人間として、災害時のために考えておかなければならないことがいろいろあった。震災後の情報の扱いに関するまとめとして冷静・簡潔でなかなかよい本だと思う。
2012/04/22
ことよん
ITの専門家なのに、短歌の先生もされているからでしょうか、文章がきれいで、読みやすかったです。冷静な記述も、読む側は安心して読めました。震災におけるIT技術の役割、知らなかったこともあり、面白く読めました。
2012/08/12
Shiho F
東日本大震災においてITが果たした役割や、浮き彫りになった問題点などを、技術の話も含みながら、非常に分かりやすくまとまった本。 災害時の心理や感情も情報だ、という意見に、目が鱗。 ITの世界ではベストエフォートが常識、だが原発はベストエフォートでもダメで、完璧な安全性を求められていたはず。それが、ベストエフォートですら実現できていなかったとは・・・。 やはり、原発は人間が扱える代物ではなかったのだと実感させられた。
2012/07/11
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