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未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義 (NHKブックス)

未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義 (NHKブックス)

未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義 (NHKブックス)

作家
荻上チキ
出版社
NHK出版
発売日
2014-05-21
ISBN
9784140912164
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未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義 (NHKブックス) / 感想・レビュー

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くさてる

「縁を切る権利」「病気である権利」「快眠権と快便権」など、目次を見ているだけでなんだか面白くなってくる。社会問題を思考訓練的に考えている一冊で、個人的には納得いく部分も多く、勉強にもなった。「どんな家庭に生まれても、どんな境遇に追い込まれても、簡単には人生が詰まない社会=なんとかなる社会」という概念は魅力的で、そのゆるい感じがちょうどいい。いまの社会になにか物申したくなっているひとは手に取ってみるといいと思います。

2014/06/18

takeapple

社会問題を議論する中で、新しい権利について考え、社会のあり方を見直すことができるようになっている。TBSラジオの「荻上チキのsession22」のメインパーソナリティである著者の問題意識の鋭さが冴える。縁を切る権利、病気である権利、快眠権と快便権、家族をつくる権利、スポーツ権、未来をつくる権利と6つの権利からなっている。より良い社会であるには市民にコントロールされたより良い国家権力が必要で、そのあるべき国家は、多様性に富んだ人権に配慮した、弱者・少数者に優しい民主的な国家なんだろうと思う。でも国家は必要?

2019/10/14

NICK

歴史的に見ても、我々は一世紀前に比べてよほどマシな社会を生きている。男女平等の参政権をはじめ、様々な権利は当時からすればおよそ考えもつかないものであったろう。とすれば、現状から新たな権利を考えることはまた来たるべき新たな社会を考えることになるだろう。そうしたコンセプトのもとに「快眠権」や「手を抜く権利」など様々な権利が提唱されている。権利や制度というのはどうしても「枠」にならざるを得ない。しかし著者のいう「なんとかなる社会」は枠からあぶれた人にも手を差し伸べようとする善意が感じられ、好感触だった。

2014/11/17

onaka

新たな権利をつくるなんて大袈裟なことじゃない。身近な話題を起点にこんな権利があったらと考えることが、より良い未来をつくることにつながる。こんな発想はなかった。なるほど。縁を切る権利、病気である権利、快眠権と快便権、「家族」をつくる権利、とかとか。世界をハックする、優しい革命のためのファーストステップだな。好感触!

2014/12/08

きなこ

session22を聞いていて、著書を読みたくなり手に取った一冊。著者はとても慎重な言葉選びをする。あらゆる方面に目を配り、自分の言葉や思想が誰かを傷つけているかもしれない可能性を常に意識している。ほんの数十年前まで女性に参政権はなかった。今当たり前のように享受している権利が、過去にはそうでなかったように、現在権利として認められていない事柄が、未来には当たり前の権利になる。この本で提案されている新しい権利は、一見空想のように見えるかもしれないけれど、実はとても現実的なことを言っているのではないかと感じた。

2017/12/02

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