チェーホフ『かもめ』 2012年9月 (100分 de 名著)
チェーホフ『かもめ』 2012年9月 (100分 de 名著) / 感想・レビュー
としP
トレープレフは作家として成功するのに、恋に破れて自殺する。ニーナも裕福な生活なのに、叶わぬ恋に、自分は不幸だと言う。本人たちには悲劇かもしれないが、離れてみると喜劇なくらいに見える。はじめの件が好き。メドヴェジェンコ「どうしていつも黒い服を?」マーシャ「人生の喪服なの。不幸だから。」
2017/11/21
服部
これも神回だったため、購入&読了。悲しいことに現在、ロシアがウクライナに侵攻している。かもめの中ではキエフな何もない田舎として描かれ、モスクワは舞台などが観れる都市として描かれている。チェーホフが今の状況を見たらどう思うだろうか。
2022/03/03
おとん707
ちょっと前に集英社文庫版のチェーホフ「かもめ」を読んだが、本書はその訳者沼野允義氏によるもの。集英社文庫版の解説も沼野氏が書いているので内容的にはダブル部分もかなりある。しかしもともと「かもめ」は筋立てらしい筋立てもない異色の作品である上に隠喩も至る所にあり、さらに登場人物間の会話はすれ違いっぱなしなので翻訳者本人の読み解きに基づく解説は非常に参考になった。同時に翻訳を通して読むということは翻訳者の解釈を読むことだとも感じた。同じ作品を違う翻訳で読むことも楽しい経験になりそうだ。
2022/06/06
kankoto
番組のテキスト本。番組も面白いけどすーっと読んでしまった「かもめ」がこれを読むことによってより深く味わえる。第4章終盤の沼野さんの言葉がよかった。他チェーホフ戯曲も読んでみたくなりました。
2012/09/23
天澤 眞輝
『100分de名著』勉強していますが今回は難解…確かなことは『自分の人生は《悲劇》なのだが他者には《喜劇》なのかもしれない…』ということ「他人の不幸は蜜の味」「悲劇と喜劇は表裏一体」真剣熟読でなく一歩引いてみたところに面白さがあるのかもしれませんね…〆(.. )
2012/09/28
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