『アンネの日記』 2014年8月 (100分 de 名著)
『アンネの日記』 2014年8月 (100分 de 名著) / 感想・レビュー
てち
自分の心の中にあるわだかまりや不安といったものを言葉として表し外に放つ。この行為は孤独で時には寂しさを伴うが、人を成長させる。もしアンネが死なずに生き残っていたら未来をどう描いたのだろうか。
2021/09/16
小梅
番組の中で小川洋子さんの解説が良くて、小川さんの著書とアンネの日記完全版を読んでみたくなりました。
2014/10/05
ぐうぐう
8月の『100分 de 名著』は、『アンネの日記』。先日、録画しておいた番組をまとめて観てみたら、非常に内容が良かったので、テキストも読んでみることに。番組も、そしてこのテキストも同じく、『アンネの日記』をホロコーストという歴史を知るための教科書的解読ではなく、アンネという素晴らしい感性と文章力を持った少女が書いた文学という観点から読み解いていたのがいい。それは、ナビゲーターに小川洋子を招聘したことが大きい。(つづく)
2014/10/10
まさむ♪ね
作家小川洋子にとって『アンネの日記』はどのページを開いてもきらきら光っている、そんな宝石箱のような本だった。中学の図書室で出会ってからいままでにいったいどれくらいの時間を彼女は彼女に寄り添い語り合ってきたのだろう。ともに笑い泣き怒り彼女の運命を知りつつ何もできない己の無力さに心を痛めながら。ホロコーストのような究極の苦痛を味わった人間の精神をも救うことができる。そんな「物語」の力を伝えるこの本は彼女にとって永遠の書。わたしもそんな本に出会いたい、いやもう出会っている?
2014/08/09
としP
少女の日記が、この未来の日本まで広まるくらい有名になったのは何故かと考えながら読んできた。①どこにでもいそうな女の子、アンネ。ペーターとの初恋の思い出、イチゴジャム作りの思い出…。穏やかで、かけがえがなくて、それでいて涙が出そうなほど脆くて。悲しみとナチスに対する憎悪を感じる。②言葉のもつ力が、人間を精神的に救ってくれることに感銘を受けた。隠れ家で思春期を送ってきたアンネにとって、心に思うことは多くあったはず。それでも心を整理して過ごしてこれたのは日記を書いてきたから。現代人も活用すべき方法に違いない。
2017/01/09
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