『維摩経』 2017年6月 (100分 de 名著)
『維摩経』 2017年6月 (100分 de 名著) / 感想・レビュー
ねこさん
舎利弗以下、釈迦十大弟子全員の鼻っ柱が折れられて、幾分かわいそうな維摩経。この100分で読み切れていない感が、むしろ良いんだろうなとは思います。維摩居士のスタンスってだいたい禅宗の入鄽垂手と一緒なので、違和感なくスルスル読めちゃう。六波羅蜜とか四無量心とか四摂法とか、復習にもなりますね。
2022/02/10
ぱるる
「お経で読む仏教」で維摩経に惹かれたので読んでみました。私的には「お経で読む仏教」で充分でした。
2021/12/26
三平
自分ばかりの個人主義だと衝突が起こる。みんなの為にと、個人を軽視する全体主義の社会だと息苦しい。 何を大切にしていけばいいのか迷い続ける日本人にヒントをくれる書。 仏教ではすべての「存在」は空だという。刻々と変化し、何かに依存せずには存在しない要素の集合体に過ぎないと。本質は個人やその他の存在にあるのではなく、「関係性」の方にあると提示する。
2017/06/16
かず
日本で所依の経典としている宗派はないので認知度はどちらかと言えば低いお経ですが、阿弥陀経や法華経などのポピュラーなお経よりも先にこちらを取り上げたNHKの目の付け所に唸らされます。「仏教思想の一大変換」「『得意分野』こそ疑え」「縁起の実践・空の実践」「あらゆる枠組みを超えよ!」の4章立てです。元々、己の救済が目的であった仏教が、衆生を救済するのが目的の大乗仏教に変化するなかで発達した「縁起」と「空」の実践を説いています。いずれの宗教も、幸福を求めて成立していますが、世界の宗教の中には信者のみの救済を説く
2017/06/03
Anthony
鎌田茂雄の維摩経講話がやや消化不良だったので、復習がてら買ってみた。当たり前だが同じ内容で、それらが易しく解説されていたので、理解が良く深まった。難しいことを難しく、言葉を選びながら説明するのも難しいけれども、この著者のように平易な言葉でこうした古典中の古典を説明できるためには良く分かっていないとできないのだろうなと思う。100分de名著では似た本があるので纏めて買ってみたのでこちらも読んでみよう。
2018/01/02
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