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小松左京スペシャル 2019年7月 (NHK100分de名著)

小松左京スペシャル 2019年7月 (NHK100分de名著)

小松左京スペシャル 2019年7月 (NHK100分de名著)

作家
宮崎哲弥
出版社
NHK出版
発売日
2019-06-25
ISBN
9784142231010
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小松左京スペシャル 2019年7月 (NHK100分de名著) / 感想・レビュー

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れみ

NHK-Eテレ「100分de名著」のテキスト。小松左京さんは私の中では「日本沈没」を書いた人というくらいの認識でだし普段SFものも触れる機会が少なかったけど、どの回で取り上げられた作品もそれぞれに興味を惹かれるものばかりで、もっと早く知ればよかったなあと思う。「今ここにある苦しみを文学作品に置き換えるという理解」という小松左京さんの言葉を知り、宮崎哲弥さんの(放送では第4回のゲストとして瀬名秀明さん)の解説によって、SFというジャンルが今まで自分が感じていたのとは違う面を感じられた。

2019/07/27

まーくん

今月のNHK100分de名著。「日本沈没」の発想は衝撃的であった。更に沈没のメカニズムに当時の最先端理論、プレート・テクトニクスの前身、海洋底拡大説を用い、その発想は64年頃というから驚き。本書解説で知った小松左京の心にわだかまり。~本土決戦で滅亡するはずの日本。僅か20年で復興、高度経済成長の階段を駆け上がり先進国に。著者もその渦中を駆け抜けたのだが、危うさや不安がいつも脳裏に。我々はあの戦争で死を覚悟したことを忘れ浮かれている。~この気持が虚構の中とはいえ、日本人を国を失う危機に直面させてみることに。

2019/07/09

ころこ

昔、購入したまま結局読まなかった本に再会しました。SFといっても、『地には平和を』と『日本沈没』は日本の自明性とアイデンティティを問うており、『ゴルディアスの結び目』は精神分析で、『虚無回廊』はAIがテーマと、現在でも議論になる射程の長い作品ばかりです。小松の仕事がバブル崩壊直後に起こった阪神淡路大震災を分岐点としたように、本書のもう一つのテーマは昭和です。彼の描いた戦後とは、昭和のことです。古いところがある一方で、現代に突きつけている問題を蔵していると読めるのは、我々が問題を積み残しているからでしょう。

2019/08/19

おさむ

SFの大家、小松左京スペシャル。初回のテレビを観て面白そうだったので購入。日本沈没くらいしか知らなかったが、いろいろな作品を書いてるんですね。ただ、子供の頃に読んで専門的な科学用語が多くて難解だなあ、と降参した記憶が思い出されてしまい、なかなか入り込めず。2回目以降のテレビで、評論家の宮崎哲弥さんがいかに上手に説明してくれるかに期待します笑。

2019/07/07

白玉あずき

宮崎哲弥氏がなぜ小松左京??あんまり驚いたので購入しましたが、間違いなく仏教用語多用の評論でした。「科学」をも相対化できる「文学≒SF」の力、グランドナラティブ云々。それよりも何よりも、「虚無回廊」!! どちら様か完結編を書いてください。お願いします。また読み直そうかな・・・・

2019/08/06

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