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安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著)

安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著)

安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著)

作家
ヤマザキマリ
出版社
NHK出版
発売日
2022-05-27
ISBN
9784142231409
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安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著) / 感想・レビュー

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keroppi

「壁とともに生きる」を読んで、NHK「100分de名著」の放送を見ていたら、これを読まずにいれなくなった。「砂の女」にこのような深い意味があったとは、初めて読んだ若い頃には理解が及ばなかった。年齢によって読んだ印象が変わるとヤマザキマリさんも言っている。私自身2年前に会社を退職した途端にコロナで社会との関係が断たれ、母の死により故郷との関係も無くなり、言ってみれば自由を目指したにも関わらず不自由な日々を過ごしている現状は、不条理以外の何ものでもない。今「砂の女」を読み返すと、きっと違う印象を持つのだろう。

2022/06/17

おたま

NHKEテレ「100分de名著」の6月のテキスト。解説は漫画家・文筆家のヤマザキマリ。一応番組の方もずっと観てきたが、ヤマザキさんかなり自由に発言していた。このテキストから離れた話もかなりしてたようだ。テキストの方で内容を確かめておいて、番組を観ていったが、対応してなくておろおろしたことも。でも、安部公房『砂の女』については、かなり深く読み解いていた。自由について、壁について、そして生きることについて、「こんなこと書いてあったっけ?」と思えるようなことにも着眼していて興味深かった。

2022/06/28

れみ

NHK-Eテレ「100分de名著」のテキスト。解説に引っ張られずに読みたかったので、テキストを読む前に「砂の女」読了。自力で読んで色々なことを感じて思ったり考えたうえに、ヤマザキマリさんの解説を読み、主人公の人となりや囚われの身になってからの変化についてさらに理解が深まった気がする。映画版の写真でいくつかの場面を紹介してくれているのも分かりやすくて良かった。番組の放送はヤマザキマリさんがとてもお話が上手で楽しく見ることができた。

2022/06/27

モトラッド

★★★★★『100分de名著』のテキスト。大好きな安部公房なのに(2022年6月)放映してるのになぜか気付かず、見逃してしまった。しかし、テキストが今でも入手できたので、貪るように読んだ。ヤマザキマリ氏の文章は読み易く、安部氏の捉え方、作品に対する考え方なども、大いに共感でき、とても有意義な読書となった。優しい表情の顔写真も掲載されており、ファンとして嬉しかった。『壁とともに生きる わたしと「安部公房」』も入手しようと思う。

2024/07/24

ちくわ

文学作品の中で一番好きな当作品が遂に!!この作品の、あり得ない設定の寓話でありながらも、どこか自分の日常と重なる感覚の理由が、まさにここに言語化されていました。そしてヤマザキマリさんの文章、とにかく面白かったです。(☆5)

2022/07/24

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