別冊100分de名著 「平和」について考えよう (教養・文化シリーズ)
別冊100分de名著 「平和」について考えよう (教養・文化シリーズ) / 感想・レビュー
ころこ
随分前に読み掛けになっていた。テーマがあり、そこに4人の論客が本を持ち寄って大喜利する別冊シリーズは、本編のような重たさがなくて、こちらの方が合っている読者は意外と多いかも知れない。①オープンダイアローグに収斂する結論は平凡なものの、斎藤環の論理的展開に圧倒される。フロイト前期の「快楽原則」から後期の「死の欲動」への移行を簡単に論じているが、相変わらず切れ味鋭い。②以前はブローデル『地中海』で読むのを止めたはず。論じてはいない。ただし、成長しない日本社会のモデルを16世紀地中海に求めた水野和夫の探究心には
2022/10/10
Gummo
フロイト『人はなぜ戦争をするのか』、ブローデル『地中海』、井原西鶴『日本永代蔵』、ヴォルテール『寛容論』。心理学、経済学、江戸文学、哲学と、それぞれ切り口は違えど、平和の維持と創造のヒントを名著から見出せる。★★★★☆
2016/07/14
Sato19601027
ロシアによるウクライナ侵攻が終わらない。北朝鮮も軍拡を進める。今日は8月6日である。「平和」について考える日があっても良いであろう。この本では、我々が平和な世を築くために必要なこととして、「対話による異文化の相互理解」、「新しい価値観の見極め」、「資源の循環による有効活用」、そして、「祈り考え続けること」をあげている。平和の祈りの日、皆で一緒に祈りたい。
2023/08/06
kiho
タイプの違う作品の中に考えるヒントが…個々には手にとらなかっただろう本に触れる機会になった⭐
2017/02/02
水彩
こういう時だからこそ、の平和論。心理学、経済論、宗教論… 等。アインシュタインとフロイトの往復書簡からなる「人はなぜ戦争をするのか」権力も暴力である。人間には「生の欲動」と「死の欲動」。戦争は「過程」、平和は「状態」。文化は欲動を制限する。平和のためにできることはダイアローグ(対話)である、とある。そんなに簡単ではないが、そうあってほしい。全体を理解することは難しかったが、少しずつでも自分の内側に取り込みたい。
2022/07/22
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