NHK出版 学びのきほん お経で読む仏教 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)
NHK出版 学びのきほん お経で読む仏教 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん) / 感想・レビュー
アキ
ゴーダマ・ブッダはことばを文字で残さなかった。伝承された釈尊の教えを記録したものをお経と呼ぶ。サンスクリット語やバーリ語の経典が最も古い。この小冊子では初期大乗仏教の仏典「スッタニパータ」から大乗仏典「阿弥陀経」まで紹介している。特にギリシャとインドの対決、ミリンダ王の問いでの無明から十二縁起の因果関係が興味深かった。日本は仏教の各系統が残っている珍しい国。密教も禅もこの本では紹介されていないが、巻末の参考本もあり、いい道標になる。煩悩だらけの身であるが、ブッダが至った境地に少しでも近づく旅を続けたい。
2021/01/01
しげ
仏教文化が日本で花開き、永く信仰されている理由はやはり慈悲や救い(救済)の教えと思います。極楽浄土、涅槃と言う考えもキリスト教には無い?(詳しくはシリーズのキリスト教を拝読します…)神教で死後は黄泉の国、決して報われる訳では有りません。「終わりに」で著者が触れられていますが日本には大乗仏教を含め各宗派が存在し、それは世界でも稀な事と理解しました。先ずは菩提寺の宗派から学んでみたいと思いました。
2022/12/18
ぱるる
冒頭『仏教は、「なぜこの苦しみが発生しているのか、この苦しみを解決するにはどうしたらいいのか」という問いに、「その苦しみの原因を辿り、その根本を断てば解決する」と考える宗教です。 お経には、そんな仏教の教えがぎゅっと詰まっています。 お経の教えによって、いま抱えている苦しみを、何とか次の歩みへとつなげていってほしい。その最初の一歩になればいいなと思って、本書を書きました。』とあります。 平易な言葉でとてもわかりやすく書かれていてストレスなく読めました。
2021/12/25
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
【1回目】スッタニパータ/涅槃経/ミリンダ王の問い/維摩経/阿弥陀経を手がかりにして、仏教思想と仏教史のエッセンスにアプローチしたもの。改めて、仏教を学んでみたくなった。各派に見られる共通項を、「智慧」と「慈悲」、「今・ここの自分に対して説かれている」との点に見出しているのはよいと思った。
2021/08/31
おせきはん
仏教の歴史と教えを概観できました。紹介されていたお経の中では『スッタニパータ』以外を読んだことはありませんでしたが、「空」の教えを説く『維摩経』は特に興味深く感じました。
2021/07/31
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