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運命 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 427)

運命 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 427)

運命 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 427)

作家
ロス・マクドナルド
中田耕治
出版社
早川書房
発売日
1986-01-01
ISBN
9784150004279
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運命 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 427) / 感想・レビュー

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Ribes triste

私立探偵リュー・アーチャーシリーズ。早朝に、アーチャーの事務所を訪れたのは、精神病院を脱走してきたカール・ホールマンだった。彼を取り巻く家族の因縁、そしてホールマン家で起こる殺人事件。アーチャーはその渦中に巻き込まれていく。どうもしっくりとこないズレを感じていたら、最後は読んでいてゾワゾワ。怖かったです。

2019/05/12

harukawani

おぉ。面白かった。物語自体はわずか1日ぐらいの間の出来事であるが、過去の事件の延長にある長い悲劇の物語でもある。訳語に古めかしさを感じながらも、引き込まれた。基本的に探偵アーチャーは、しかるべき時に、しかるべき人に会い、しかるべき質問をし、真実を聞き出す役回りに過ぎないが、今作では探偵自身の過去と後悔も事件に絡み、物語に文学的な深みを与えている。

2016/04/27

koo

 リュウアーチャーシリーズ7作目、精神病院を脱走した青年が夜中にアーチャーに父親の不審死の調査を依頼し事件解決までの1日を描いた作品。1人称は私でもセリフは俺、腕っぷし披露や軽口などまだまだハードボイルド色も濃い作風でしたし後期作ほど内省的じゃない、登場人物が少ない為犯人がわかりやすい割にキャラの深みに欠けるきらいはありますがラストにアーチャーの過去と事件との関わりが描かれる構成が良かったですしやっぱりロスマクはいいなと思える作品でした。

2024/04/22

ポルコ

最後までカールを信じ無償で働くアーチャーの男気が優しく切ない。

2018/09/24

HK

面白い。シリーズ初期には典型的なハードボイルドヒーローであったリュウ・アーチャーが、中・後期の「観察者」へと変化していく転換点になったとされる作品。内面がまだいくらか顕れているリュウ・アーチャーが、家族の病理に分け入っていく暗鬱なストーリーが端境の味わいで良い。

2019/09/05

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