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湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)

湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)

湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)

作家
レイモンド・チャンドラー
田中小実昌
出版社
早川書房
発売日
1982-01-01
ISBN
9784150005030
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湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503) / 感想・レビュー

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羊山羊

ここ1年に読んだ翻訳の中で、田中氏のこの本が、最も素晴らしい翻訳だった。他の田中氏の訳書も買ってみる事にする。マーロウの一人称が「おれ」なのに違和感が有ったけど、慣れてくるとその活き活きとした表現に虜になる。屈指の名訳だと思う。ストーリーも実にいい。今回は少しサスペンス寄りだっただろうか? 魅力的な悪女に振り回される男たち。最後はきっと罰があたったのだろうな、と思わせる、余韻の深いしんみりしたラストだった。ハードボイルドに必要なものが揃った傑作。最高でした。

2015/05/25

Mariamaniatica

初の田中小実昌訳。想像以上に良い翻訳で一気に読んでしまった。「私」と語るマーロウもいいけど、「おれ」もまた良し。他作品に比べ人物相関図も(私には)頭に入りやすかった。マーロウとしての魅力よりも小説としての出来栄えが際立っていたような気がする。

2015/11/21

moonanddai

湖底に沈む女性の死体。しかも腐敗のため顔がわからない…、って完全に本格派の世界。マーロウ自身も自ら「ファイロ・ヴァンス」なんて名乗っちゃったりするし…w。それでも、そこはそれハードボイルドで、途中はガンガン話が進みますが、結末は(ある意味)哀れ…。/解説では「ロング・グッドバイより面白いという読者が多い、とある。ハードボイルド風の、なんとなく唐突感のある終わり方ではないからかも…。

2014/07/09

あやぴ

田中小実昌さん訳、チャンドラ長編七冊中、四番目に執筆された作品。 わたしの読み順でも四番目。村上春樹さん訳ではないけど話は引き込まれた。(高い窓よりは) 以外な結末たったけど。

2011/05/24

あっちゃんのパパ

評価=5、田中小実昌の訳が素晴らしい(清水俊二の訳より生き生きした表現が良い)。些細な誤訳?(わざとかも)もあるが⇒(56頁)原文:A spittoon big enough to coil a hose in .. 田中小実昌訳:タン壺は馬でも繋げるくらいばかでかい ⇒ タン壺はホースでも入れられるくらいばかでかい。ではないか??

2010/01/06

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