カードの館 (ハヤカワ・ミステリ 1089)
カードの館 (ハヤカワ・ミステリ 1089) / 感想・レビュー
三平
あるきっかけで一人の少年の家庭教師として雇われることになったアメリカ人レノ。少年の一族が暮らす屋敷に住み込みで働くことになった彼に、少年の美しい母は誘惑をかけてくる。しかし、彼女は取り巻く人々が次々と死を迎える疑惑の女性だった…。謎を重ね、不信の沼に主人公を沈めていく前半は正直冗長で退屈。短編は名手だけど長編はもう一つだな…と残念に思ってたら、後半に入って一気に急展開に。殺人の濡れ衣を着せられたレノが警察と敵に追われながらパリからイタリアへ手に汗握る逃避行を繰り広げ、次々と衝撃の事実も明かされていく。
2015/09/17
Iwata Kentaro
短編の名手エリンの長編。長かったー。
2023/08/10
mordidaman
お気に入りのエリンの長編。冗長だとの評もありますが、長い方がその分楽しめる作品でした。パリからイタリアへとヨーロッパを舞台としたサスペンスです。このような小説には普段知ることのない海外の歴史や情勢が描かれており、それに触れることも楽しみの一つです。修道士の鶏肉が美味しそうです…
感想・レビューをもっと見る