もう探偵はごめん (ハヤカワ・ミステリ 1153)
もう探偵はごめん (ハヤカワ・ミステリ 1153) / 感想・レビュー
きりん
「バスで帰ろう」は読んだことある気がするのは、言わずと知れた名作「暁の死線」の習作って感じだからだろうか。他にも「歌う帽子」も読んだことがあるような…何かに収録されてたかな?表題作を含め、アイリッシュってこういうのも書くんだなぁって感じの、サイコっぽいのとかホラーっぽいのとか、結末が少し気が滅入るものも多かったけど、出だしの良さや引っ張る文章はやっぱりさすが。
2024/06/29
togeshita-u2zou
全7編中3本は他の訳者の翻訳で既読、他の4編のうち1本は長編「暁の死線」の原型となる短編で、残る3本はサスペンス控えめの地味な作品だったので、ちょっと収穫に乏しかったかな。「バスで帰ろう」はページが足りず詰め込み過ぎなのが明らかで、長編化して大正解という内容。やはり長編版のほうが面白いです。そんな中、濃密なエキゾチズムが漂う「モンテズマの月」は、著者お得意の洒脱で詩的な文体とはまた違った味わいのある耽美的な作風で、ウールリッチの意外な一面を見つけた気がしました。
2018/10/23
kanamori
☆☆☆
2014/09/20
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