小さな警官 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1443)
小さな警官 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1443) / 感想・レビュー
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
70年代南アメリカのミステリー。12歳の男の子は木にもたれて立ったまま死んでいた。南アフリカの複雑な人種構成が少しだけわかる。先住民族、その後の占領者オランダ人、さらにその後きたイギリス人。後に来た人種ほど階級が高い。優秀だけど少し偏屈なオランダ系警部補と先住民族の警官のコンビは、上流階級であるイギリス人家庭に目をつけて捜査する。ちょっと読みにくいけど、アパルトヘイト下の南アフリカの日常は、いかに危なかしく不公平な社会であることか。
2018/01/31
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