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ハリウッド警察25時 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ハリウッド警察25時 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ハリウッド警察25時 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

作家
ジョゼフ・ウォンボー
小林宏明
出版社
早川書房
発売日
2007-08-08
ISBN
9784150018030
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ハリウッド警察25時 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) / 感想・レビュー

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紅はこべ

作者は元ロス市警刑事という異色の経歴。普通警察小説というと、殺人課の刑事が主役なのが相場だが、本作は珍しくパトロール警官が中心の群像もの。それぞれの警官コンビがキャラが立っていて、楽しい。有能なのもそうでないのもそれなりにね。ロドニー・キング事件以降のロス市警が置かれた状況がよくわかった。ラストはしんみり。事件の絡ませ方、ストーリー展開、どれも巧みです。

2014/02/28

bapaksejahtera

大小様々な犯罪が起こり、10数人の警官が入れ替わりでこれに関わるハリウッド署が舞台。87分署とフロスト物を扱き雑ぜ滑稽味を加えた群像劇。好みの小説である。数人の犯罪者と薬物中毒、更に何人かのホームレスが、ポケミス二段4百頁近い長い小説のメインプロットを構成するが、コンビを組んでパトカーに乗務する警官の個性が際立っている。ロドニーキング事件で建前の世論に押され、政治的に、硬直的に振る舞う幹部の下で、現実に押しつぶされまいと勤務する警察官の姿を、ロス市警で40年近く勤務経験のある著者が、温かい筆致で描く佳作。

2024/06/15

newhavana

原題はHollywood Station、警官・犯罪者・市民など二十数名の登場人物が全22章の短編に入れ代わり立ち代わり登場し、世紀初頭LAのある日ある時が香り立つように小気味よく語られてゆく。膨大な固有名詞が当然のように登場するので脚注無しの本書を楽しむためには少々の努力は必要かもしれないが、それもまたミステリの醍醐味かと。登場人物たちが歯に衣着せぬ本音を吐き続けるのも痛快だ。日本の偏向して中途半端なニュース解説記事や映像を見るよりもけた違いにアメリカのある断面を理解できると思う。

2024/02/25

さかき

おまえたちがつけているバッジは、世界でいちばん美しくて有名なバッジだ。多くの警察がそれをまねしたり、うらやましがったりしているが、おまえたちはほんものをつけている。批評家や政治家やメディアの連中からいろいろ言われても、おまえたちのバッジは変わりはしない。今回のことに腹を立てて、怒り狂ってもかまわないが、ひがみっぽくなるのだけはやめろ。

2019/06/08

邦題が的確。ミステリを期待して読んだが、ちょっと違った。前半でもたついたかんじがしたが、後半は面白かった。ラストも良かった。

2016/10/09

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