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ベティアンよ帰れ (ハヤカワ文庫 SF 74)

ベティアンよ帰れ (ハヤカワ文庫 SF 74)

ベティアンよ帰れ (ハヤカワ文庫 SF 74)

作家
クリス・ネヴィル
矢野徹
出版社
早川書房
発売日
1972-11-01
ISBN
9784150100742
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ベティアンよ帰れ (ハヤカワ文庫 SF 74) / 感想・レビュー

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ニミッツクラス

72年の240円の初版。ソノラマの「機械仕掛けの神」を読んだ時にネヴィルって誰?と思ったが・・本書は米本国70年で邦訳72年と割と速攻。すでに同名の短編版が稲葉氏訳で刊行されており、訳者矢野氏の引きでもなさそう。福島氏訳でジュブナイルも出ているので、長編化に伴い早川が手を付けたのかな。原題は“ベティアン”だけで、邦題の“帰れ”は読めば意味深さが判る。三部構成で、主人公ベティアンの成長と、全く羨ましくない境遇の恒星間航行種族アミオ族の屈託を、叙事・抒情を通り越して感傷的に描写している。心打つ話。★★★★☆☆

2017/09/22

鐵太郎

この本は、アメリカのとある町で成長していく不思議な能力を持った少女と、必死で生き延びようとするアミオ族の、二つの別々の、しかし互いに絡みあう、奇妙でリリカルな物語です。不思議なわくわく感と、心が締め付けられるような寂しさでお話が進み、すとんと落ちるような安堵感で終わります。はらはらしたけど、意外じゃないね、このラストシーンは。残された者の運命は、つらく悲惨なものになるだろうけれど。

2013/06/11

錯乱坊

やさしい異星人ものの走りのような作品です。ゼナ・ヘンダースンの『ピープル』シリーズの1作と言われてもそれほど違和感はないと思います。その昔のアメリカの田舎もの的な雰囲気と感動的なラストがいいですね。それにしても『槍作りのラン』と本作どちらがより作者の本質に近いんでしょうか?

take

実に静かに大きな動きもなく物語が進んでいきます。特に第1部は、読み進めることが苦痛に感じるほどでした。SFに必要なセンス・オブ・ワンダーが感じられないのですが、ラストで主人公の取った行動が良いのです。ラストに涙した人もいるようですが、私も癒されました。 青背が出る前の出版のようで、新井苑子さんの口絵、挿絵が楽しめます。

2014/05/03

みどりん

ひさびさの再読。ああ、この本好きだったなぁ。字、小さい!

2014/07/18

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