月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)
月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207) / 感想・レビュー
Cinejazz
西暦2075年、「月世界行政府」が統治する月世界は、地球の植民地であり流刑地として存在しており、人口の5%が囚人、残り95%は刑期を終えた元囚人やその子孫、月社会での労働志願者で構成されている。 月の住民300万人のうち、3分の2を男性が占め、一夫一婦制は崩壊、一婦多夫や部族結婚が形態化している。・・・人類が夢を託した月世界の未来から遠くかけ離れた、行政策への不満と不平等が渦巻く社会・・・地球からの独立を目指した革命への機運が高揚し、月世界の人々の哀歓が交差する、SF界の巨匠ロバ-ト.A.ハインライン↓
2024/02/01
おおた
1966年の作品という古さを感じさせない技術力の描写がおもしろい。音声ファイルを圧縮してアップロードしたり、ファイルにセキュリティをかけたり。一方でプログラミングはまだ印刷しないといけなかったり、GPS的な機能は発展していなかったりと、現実とのギャップが楽しい。物語の方はいくらなんでも月側の人間達が一枚岩すぎて、人間そんな仲良くなれないよ、と悲観的な気持ちになったりする。月側の作戦がどうも絵に描いた餅に見えてしまった。特筆すべきは旧版の表紙の女性。誰だよこれ!?
2015/09/07
びっぐすとん
挫折本😫。【私的冬季課題図書】だったが字が小さすぎて、この厚さは読みきれないと断念😭。最初の数ページで目がチカチカする。訳もちょっと読みにくい。新装版があるようだが字の大きさは同じかな?訳者は同じだから訳の方は変わらずか・・。早川書房さん、もうちょい大きい字の本にしてください。【課題図書】初の挫折本。残念。
2021/12/28
アルビレオ@海峡の街
毎度のことながら流石のハインライン節。月への流刑者たちの子孫が地球からの独立を勝ち取るお話なんだけど、けっこうな破天荒ぶり。特に教授とマヌエルが地球に交渉に乗り込む方法と言ったら!特筆すべきは人格を持ったコンピュータのマイク。もーカワイイ。最後は切ないけど。それと訳がキビシイので新訳版をぜひともお願いしたい。
2014/08/14
K・M
ある日、高性能コンピューターが知性を持ち心を通わせた技師や運動家たちと共に月の独立運動を開始。成功する確率はわずか数%、彼らはどのように地球連邦へ戦いを挑むのか・・?ヒューゴー賞受賞、著者はあの名作『夏への扉』のロバート・A・ハインライン。これはもう読むしかないと考え頁をめくり始めたまではよいが邦訳のせいなのか、とにかく読みづらく尚かつ説明が長い。SFだが政治外交や月世界固有の生活様式等ある程度読解力がなければ難解と感じるのではないか。読後は複雑な迷路に迷い込んだ気持ちになり再読する自信は未だに持てない。
2021/02/07
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