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タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228)

タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228)

タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228)

作家
ポール・アンダースン
深町眞理子
稲葉明雄
出版社
早川書房
発売日
1977-02-01
ISBN
9784150102289
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タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228) / 感想・レビュー

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MICK KICHI

一番最初に読んだ翻訳SF、約40年ぶり…。豊田有恒さんの影響で手に取った記憶があります。タイトルがオタスケマンでベタだなぁと思ったら、日本オリジナルでした…。時空管理官、マンス・エヴァラードが活躍する短編集。歴史には弾性があり、自己修復するが、改変ポイントとなるキーイベントが存在するというパラドックス設定が秀逸。イングランドの世界制覇の野望、ペルシア王国の没落、アメリカ新大陸の発見、ローマ帝国の早期滅亡と言った扱われる歴史IFイベントも、マニア向けなチョイスなのがリアリティを感じさせ、普遍的面白さがある。

2020/09/12

藤月はな(灯れ松明の火)

歴史を扱ったテレビ特番や半村良氏の『戦国自衛隊』などの元ネタになったのかしら。未来人の過去への介入によって起こる未来へのパラドックスやバタフライ効果を防ぐためにタイム・パトロールは生まれた。世界史を知っていると楽しさは倍増。だけどごめんなさい、自分たちのいる現在を壊さないために過去に再介入して人を殺したり、傷つけたりするタイム・パトロール隊員が屑に見えます。特に『王者たるの勇気』には女性へのステレオタイプ的見方、『滅ぼさるべきもの』のドルイドの女性に対してやったことは西欧中心主義によるエゴの匂いが強いです

2014/09/02

ニミッツクラス

95年(平成7年)の税抜505円の青背12刷(初版77年)。66年に銀背。本書12刷は異装版で少なくとも84年には出ている。11編ある“Time Patrol”短編のうち初期の4編(55-60年)を収録。時間(歴史)には弾力がある…よってパトロール隊員が私事で航時しても本部は気にしないという割り切った規律の緩さ。100万年以上の未来では地球人はデイネリア人と呼ばれ、彼らから指示を受ける事もある。4話目の紀元前のポエニ戦争は歴史改変物ではお約束で、ラリー・マドックが「タイム・トラップ」でも描写。★★★★☆☆

2024/05/09

鐵太郎

時間旅行が自由にできる時代のこと。何らかの意図により、あるいは意図せざる原因によって時間流が乱れ、歴史が改編されたとき、それを正すのが彼らタイム・パトロールたち。その一人、マンス・エヴァラードが主人公。彼らの活躍は冒険譚として面白いのだけれど、それより何よりポール・アンダースンの(当時としては)すばらしい該博な知識に感嘆。ただ、元帝国の時代にアメリカ大陸に上陸したモンゴル人と中国人の一団って、本当にいたのだろうか。

2019/02/11

syam

SFとしてのアイデアは古典としても面白い。中学で世界史は落ちこぼれた私ですが、教養としての歴史を知っていればもっと楽しめるのかも。

2011/01/13

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