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虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)

作家
アルフレッド・ベスター
中田耕治
出版社
早川書房
発売日
1978-01-01
ISBN
9784150102777
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虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) / 感想・レビュー

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田氏

古い作品だからといって色褪せてはいない、というカンブリア紀から使い古された文句を、本作においてはどこに当てはめたものかと考えたが、自分には難しかった。モチーフとなったデュマを読んでいないのもあって、俗っぽいスペースオペラなテクスチャの奥に何かが潜んでいるのかいないのか、見通しがよくない。タイポグラフィや文章技巧(訳に依存するところもあるが)についても、後年の『ゴーレム100』で到達した高みを知っていると、本作に対しては、うーん、まあ、という感想。でもベスター作品でG1000入りしてるのこっちなんだよなあ。

2024/07/06

まぶぜたろう

中学生の時ちんぷんかんぷんだった本を読み直してわかろうシリーズ。■お話自体は単純なお宝の争奪戦だが、それを彩るSFガジェット、スラップスティックなアクション、チープに絢爛豪華な中世的意匠、お話をすっ飛ばしてのスピード感。それが凄いのかどうか。ホドロフスキーみたいにスペクタクルだけで読ませる感じが私は好きではない。それに、50年代にこれを読めば、そりゃ凄いんだろうけど、今読むとさぁ。訳が古いのは仕方ないにせよ。で最後は結局どうなったんだ?歳月は人を大人にしないね、ちんぷんかんぷんのままなのだった。

2023/09/21

美東

冒頭に引用されたW.ブレイクの詩は、いろいろな作曲家が曲をつけています。音楽配信サーヴィスSpotifyのプレイリストにまとめましたので紹介しときます。https://open.spotify.com/user/mitoh457/playlist/6NDyg8lgi7nUJmVq9LJA8I

1978/12/24

亮人

随分前に、パラパラめくってて「光線が襲いかかる」「この女はくるしんでいる」「おまえはなにものだ」とかが変な字(タイポグラフィ?)で書かれてて気色悪くなって投げた。しかし読了した今となっては、ぞんざいに扱ったことを謝りたい。凄い勢いで熱くスピード感あふれる。古典的名作。N♂MAD

2009/04/03

K・M

知る人ぞ知るこれぞスペースオペラの金字塔。テレポーテーション能力が人類に標準装備、自身をサイボーグ化し壮絶な復讐劇に宇宙間戦争、さらには恋愛要素も取り入れこれでもかというほど盛沢山の内容。逆上するあまり復讐する相手がよく分からず人ではなく宇宙船に八つ当りする様はあまりに滑稽、憎しみと怒りの暗黒面のパワーが強すぎ勢いだけで全ての苦境を跳ね除けていく。終盤には怒涛の展開と凄まじい加速で物語が進行し振り落とされずどこまで食らいつけるかが試される。かつてない破天荒っぷりを存分に見せつける奇才が放つ渾身のSF長編。

2022/02/09

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