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風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399)

風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399)

風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399)

作家
アーシュラ・K・ル・グィン
丹地陽子
小尾芙佐
浅倉久志
佐藤高子
出版社
早川書房
発売日
1980-07-25
ISBN
9784150103996
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風の十二方位 (ハヤカワ文庫 SF 399) / 感想・レビュー

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Die-Go

追悼ル=グウィン。図書館本。アースシー世界の短編目当てに。

2018/02/08

かわうそ

概ね時系列で並ぶ初期作品集。初期なのにこの重厚感。さらに読み進むに連れて濃度が上がる。著者の長編はほぼ未読ですが、やっぱり凄いので随時読んでいきます。お気に入りは「九つのいのち」「帝国よりも大きくゆるやかに」「視野」あたり。

2019/04/23

くさてる

ファンタジーがあまり向いていない人間なので「ゲド戦記」も未読なのですが、エッセイやアンソロジーで読んだ短編が良かったので、初めて手に取ったル・グィンです。ファンタジーからSFまでバラエティに富んだ内容ながら、どれも芯が一本通った、この著者ならではの作品、という印象を受けました。個人的には、既読でしたが、やっぱり「オメラスから歩みさる人々」が素晴らしかったです。いまこの世界のどこかにもいるかもしれない、そして私たちが目をそらし続けている存在。これは永遠に残る寓話だと思う。

2024/08/22

びっぐすとん

読メレビューで『セムリの首飾り』『オメラスから歩み去る人々』の感想をみかけたので読んでみたが、短編集なのだが厚くて字が小さくて読むのに時間がかかった。正直なところ自分には合わなかったな。「セムリ~」の浦島的な失った物の大きさ、「オメラス~」の誰かの犠牲の上に成り立つ幸福、他の作品もいずれも世界が暗くて重い。そういえば『ゲド戦記』も暗くて合わなくて1巻しか読めなかったな。何かを得るためには何かを失う、代償を伴うという感じがし、作者の訴えるものが重すぎて受け止められなかった。

2020/04/14

rinakko

素晴らしい読み応え。以前読んだ『世界の誕生日』が大好きだったので手に取った次第、こちらもとてもよかった。大満足な短篇集。幾つかの話は、他の長篇で描かれている世界にも繋がっていく。『ロカノンの世界』や『闇の左手』を読み返したくなった。ことにお気に入りは、「セムリの首飾り」や「四月は巴里」「名前の掟」「冬の王」「九つのいのち」「帝国よりも大きくゆるやかに」…。短くまとまった「相対性」と「オメラスから歩み去る人々」は、全く趣きの違う2篇でありつつどちらもラストに打たれて震えた。

2016/09/02

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