愛に時間を 1 (ハヤカワ文庫 SF 581)
愛に時間を 1 (ハヤカワ文庫 SF 581) / 感想・レビュー
roughfractus02
『栄光の道』でアラビアンナイトの冒険物語のようなSFを書いた作者だが、本書ではその語り手シェヘラザードを登場させたかに見える。死を避けようとして語る若い女性シェヘラザードの属性を反転し、4000年生きた長寿族の最長老の男と設定された主人公が女性人格のAIに語る本巻は、あらゆる体験をした彼が若返り技術を拒み、隠遁してまだ未経験の死を迎えようとする場面に始まる。が、主人公の隠遁の場所に一族の長が現れ、政治の場に引き戻されると、難題を与えるシャフリヤール王の側に回り、自分がまだ未体験の事柄を探すように命じる。
2023/11/28
仲本テンカ
おじいさん、おはなしが長すぎです。短命人種の私には、たいへんつらいです。2000年生きた男の「愛」は、深くて遠いですね…。
2014/07/09
記憶喪失した男
愛についての話は、複数の愛について説明するが、そこに人類愛という概念が入ってなかった。全三巻もある。
2016/07/13
まうやお
銀河で一番の長老が自分の人生の思い出の中から『愛』にまつわる事柄を語っています。少しつらくなってきました。表紙のイラストが一瞬、『寄生獣』に見えました。
2015/01/08
ぼうず66
ラザルス・ロングの長い長い人生を振り返る。 鋭い警句は素晴らしく心にささる。 『未来について充分に考えてそれに備え、しかし心配はしないこと。毎日を次の日の出には死んでいるかもしれないかのように暮らすこと』 『進歩はことをおこなうにあたってもっと楽な方法はないかと探しまわるものぐさな人間によって作られるんだ』 愛とはなにか? 少しずつ解き明かされていく。
2020/08/31
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