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セックス・スフィア (ハヤカワ文庫 SF ラ 3-5)

セックス・スフィア (ハヤカワ文庫 SF ラ 3-5)

セックス・スフィア (ハヤカワ文庫 SF ラ 3-5)

作家
ルーディ ラッカー
Rudy Rucker
大森望
出版社
早川書房
発売日
1992-06-01
ISBN
9784150109738
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セックス・スフィア (ハヤカワ文庫 SF ラ 3-5) / 感想・レビュー

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roughfractus02

高次元への飛翔としての性行為というエロティシズム説を数学ファンタジー『フラットランド』に投げ入れ、そこで形成される多次元構造を『神曲』に似せて物語を走らせる。するとドタバタ官能小説という合成物が出来上がる。三次元平面でのテロリストと国家の追いつ追われつに巻き込まれ、ヒルベルト空間きた超物質バブシの放つフェロモンに誘われて高次元に飛翔する主人公は、三次元からの解放というテーマを読者に示唆するかのようだ。一方、解放するバブシが異次元から無数の仲間を連れて侵入する後半では、解放は新たな従属として読者に示される。

2018/10/31

unknown

一個のオナホで世界がヤバイ。オナホールみたいな超空間的淫乱球体が巻き起こす、エロティックでスラップスティックなSF。キーワードは「セックス」と「ヒルベルト空間」、なんつー組み合わせだ。オナホールが女達から男を寝取り、ヒルベルト空間へ誘わんとする終盤の展開に呆然としつつも、愉快で下世話で、そしてメチャクチャにぶっ飛んだバカ話っぷりを堪能した。大森望氏のあとがきでも言われてたけど、これをオカズにして抜くのは相当のイマジネーションを持ったツワモノでないと無理。てかそんなヤツいるのか?

2010/11/10

酔花

タイトルの通りです。おまんこしてああきもちい球で世界がヤバい。これまでのラッカーの作品の中で一番楽しめたかも。数学的キーワードとしてヒルベルト空間が登場するが、これがどうセックス・スフィアと絡むのかは読んでからのお楽しみ。相変わらず無茶苦茶(褒め言葉)。ストーリーが暴走を始める終盤の展開は笑えます。

2015/07/31

Porco

いい意味で馬鹿で下品にもほどがあるというか、そのくせ他次元の描写がその下品さに対象的に秀逸なのが、物凄く評価し辛い。 話がどれくらい下品かというと『狂人から貰ったオナホを使ったらヤバい気持ちいい。だけど実は半端ない地球外生命体で、なんか話聞いたら困ってるらしい。助けたらついでに人類皆の理想の姿になってあげるから、皆下半身で考えて本能のままに生きようぜ!その方が幸せだろ!とか言って余計なお世話な侵略してきた』という頭の悪いエロ漫画みたいな感じ。今後復刊は絶望的だろうな。

2022/01/30

つるら@turulaJB

4次元の描写に驚いた記憶が。

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