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獣の数字 2 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-27)

獣の数字 2 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-27)

獣の数字 2 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-27)

作家
ロバート・A・ハインライン
矢野徹
出版社
早川書房
発売日
1993-04-01
ISBN
9784150110123
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獣の数字 2 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-27) / 感想・レビュー

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roughfractus02

多元宇宙と作品世界はどこが違うのか。瞬間移動可能な次元間移動装置を遠距離移動可能と気づいて装置を修正した主人公達は、ロシアと英国が覇権を争う宇宙にある火星の英国側に着く。危機から脱出した後、オズの魔法使い、ガリヴァー旅行記、さらに不思議の国のアリスの世界を遍歴し、魔法で装置を乗せる「車」を修理などしてリアルな言い争いをしながら旅を続ける。SFからファンタジーへ諸世界がシフトし、科学の装飾が剥がれて想像力の世界が剥き出しになる本巻のドタバタの中で、読者は現実も想像力の結果なのか?という疑念に引き寄せられる。

2023/12/02

2兵

一巻と同じく、延々と家族四人のフリーダムな会話が続く。正直あーつまんねえなと思いながら読んでいたら、後半からの展開…何だこれは!?オズの魔法使い、リリパット国、不思議の国のアリス…"獣の数字"の数だけある多元宇宙の中に、主人公たちがかつて読み、愛好していた童話や小説の世界もすべて含まれているという事らしい。そして劇中で様々な作家の名前も挙げられるのだが、ハインライン本人の名前まで出てきて吹き出しそうになってしまった。ルイス・キャロルをさり気なくロリコン扱いするなど毒も入っているが、晩年の御大、自由だな…。

2019/03/05

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