落日の彼方に向けて 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-34)
落日の彼方に向けて 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-34) / 感想・レビュー
roughfractus02
アシモフ『永遠の終り』では、普通人の変化する時間を修正しつつ管理する永遠人は、常に普通人の変化の中にあった。一方本書のウロボロス・サークルは、長寿族の時間線を強化していく。ラザルスの母であり妻となる本書の女主人公モーリンの回想は、父母から始まっていた。その回想の途中の第二次大戦の最中に戦死する彼女の父をサークルは救いに向かうのである。未来から来た息子であり夫となるラザルスは彼女に未来の知識を与え、彼女が生きる上でのリスクを軽減し、繁栄に向ける。時間の自由度を独占可能なら幸福な結末しか選択肢はない(遺作)。
2023/12/09
kuma-kichi
ハインラインさん、好きな作家なのですが。これには完敗しました。ごめんなさい。
2011/11/13
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