メルニボネの皇子 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-22 永遠の戦士エルリック 1)
メルニボネの皇子 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-22 永遠の戦士エルリック 1) / 感想・レビュー
papako
3300冊目は30年以上前に読んだ本の再読。『メルニボネの皇子』と『真珠の塔』の合本。メルニボネ〜の方はシリーズの始まりで、かなり細かい部分まで覚えていて、自分にびっくり!天野喜孝さんの絵につられて読んで、シリーズはまってたなぁ。パラレルワールドものだけに、シリーズがきちんと終わらず、ちょっと消化不良。それでも、イケメン(私のイメージ)でアルビノのエルリックに恋していましたよ。若かったなぁ。そして真珠の方は、シリーズ後半。RPGの要素が強く流し読み。本シリーズの方がいいな。さてさて3333冊目指そう!
2018/09/22
鐵太郎
エルリックとは、それまでキンメリアのコナンあるいはその亜流に当たるさまざまな筋肉隆々たるヒーローに対して、一種のアンチテーゼとして登場したヒロイックファンタジーの主人公。剣の腕、魔法の技、多少の正義感などは主人公たるにふさわしいものを持っていますが、体は弱い。精神も強くない。アルビノという突然変異は、色素欠乏という外観的なものだけでなく、虚弱体質であると一般に言われますが、エルリックはその典型か。そんな虚弱な白子のエルリック、滅び行くメルニボネ帝国の皇帝。いよいよエルリック・サーガの開幕です!
2007/07/06
Akito Yoshiue
やはりムアコックは良い。この夏はエルリックから読み返そう。
2022/07/06
波璃子
また大きなシリーズものに手を出してしまったけど読んでいてこれからどうなるんだろうとドキドキしながら読んだ。本当に面白いなあ。すぐには想像できない世界でとても魅力的。これぞファンタジー。
2018/09/24
トミーリョ
主人公エルリックは薬草や魔剣の助けなしでは生きられない虚弱体質でありながらも、勇猛な戦士であり有能な魔術師。知性を重んじ思慮深く正義を愛する寛容な皇帝でありつつも、混沌に仕える身であり時に残忍にもな一面を覗かせ、短慮による失敗も犯す。いやはや、これほど矛盾に満ちた主人公もそうそういないのだが、それがなんとも魅力的であり、そうした主人公の行動や言動が物語をとてもおもしろくしている。特に表題作は起伏に富んだプロットとユニークなガジェット、エルリックの名言の多さと見どころ盛りだくさんで、とても楽しかった。
2014/06/29
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