剣のなかの竜 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-30 永遠の戦士エレコーゼ 2)
剣のなかの竜 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-30 永遠の戦士エレコーゼ 2) / 感想・レビュー
記憶喪失した男
「エレコーゼ」の第二巻。なかなか面白い佳作。
2018/11/20
拓也 ◆mOrYeBoQbw
ファンタジー長篇。エレコーゼ(ジョン・デイカー)・サーガ最終話、フォン・ベック・サーガ第三話、賢者セピリズや魔剣の物語はエルリック・サーガ、と、各シリーズのアナザー・エンドを一冊に盛り込んだ大作です。しかしシリーズ物としてだけじゃなく、ファンタジーの完成形としても傑作。法と混沌、運命論、異世界転生、平行世界の相互干渉・・・・ファンタジーやニューウェーブSFの要素が全て組み込まれた20世紀ファンタジーの一つの理想系ですね(*´∀`*)
2015/09/06
スターライト
解説で鏡明氏が指摘しているように、エレコーゼ(あるいはジョン・ベイカー、もしくはウルリック・スカーソル)は始終過去のあるいは未体験の未来の記憶に悩まされる。その最たるものが、アリサードに愛するエルミサードの姿を見、彼女とフォン・ベックが仲睦まじい振る舞いに嫉妬を覚え、あまつさえ殺意まで抱くところだろう。運命に翻弄された彼も、最後には安らぎの時を見出すが、それは束の間のことであることは本人も、そしてわれわれ読者も周知のことだ。なぜなら彼は、〈永遠の戦士〉なのだから。
2014/06/13
goldius
「ブラス城年代記」に共通する思想を具現化した素晴らしい作品。現実逃避の手段としてSFを読んでる奴は読まない方がいい。霧けぶるロンドンに帰還するラストシーンは、オールタイムSFベストラストシーンを選ぶとしたら、5位以内にいれるべきの超感動の美しいラストシーンである
2004/07/11
zeroset
良く考えたら旧版を読んでから20年近くたってたんだなあ……当時よりは、ずっと面白く読めた
2007/12/06
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