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新しい太陽のウールス (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-9)

新しい太陽のウールス (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-9)

新しい太陽のウールス (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-9)

作家
ジーン・ウルフ
小畑健
岡部宏之
出版社
早川書房
発売日
2008-08-23
ISBN
9784150116750
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新しい太陽のウールス (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-9) / 感想・レビュー

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KAZOO

シリーズ4巻を読んでその後の話ですが、こちらのほうが話としてはわかりやすさがありました。どうもこの主人公のイメージとしてはこのカバーにイメージが左右されてしまいますが、本当は異なる感じなのでしょう。全世界を統べる人物なので、もう少し年齢的なものがあったり神格的な感じが付きまといます。とりあえずもう一度最初から集中して読もうという気になっています。

2015/08/06

NAO

前4巻でシリーズはいったん終了。この巻は、独裁者となったセヴェリアンが「新しい太陽」をもたらすことが出来る人物かどうかの審問をうけに行く話。妙に古風な宇宙船内の出来事とイエソドでのエピソードはスリル満点でなかなか面白く、ウールスに戻ってからは俄然宗教色が強くなってくる。作中にはあの時のセヴェリアン、この時のセヴェリアンと、何人ものセヴェリアンが存在し、前4巻のさまざまな場面が、フラッシュバックのように現われてくる。時はもはや一方向に過ぎ去るものではなく、メビウスの輪のように際限なく回り続けているようだ。

2017/05/30

フロム

長い長い旅の終わり。雪がチラつく前に読み終えて良かった。このシリーズの難解さは物語の展開スピードと想像力が必要な比喩表現に対して読書スピードが全く合ってない点にある。最終巻後半に至っては話の展開スピードが限界までシフトアップするので読んでる我々は困惑しかない。正直副読本が無いと理解は難しいと思う。っていうかあっても大変。正直、このシリーズ読む価値はあると思うが無理矢理読む必要は無いかなと言うのが最終的な結論。一巻読破後脱落すると敗北感が凄くあるのでよくよく考えてから読み始めた方が良い。マァ面倒臭い本ですよ

2019/01/02

酔花

ウールス・サイクルもこれにて完結。「新しい太陽」を希求するセヴェリアンの旅も終焉を迎える。ウールスの独裁者となった後でも、宇宙船から不用意に飛び出して死にかけたりと性格が変わっていなくて、ほっとしたりしなかったり。洪水と新世界の誕生、神格化と終盤の展開は宗教的意味合いが一際増すが、ここらへんは熱心なカトリック教徒であるウルフの企みが色濃く反映されている様に見える。宗教的神話の創造という大がかりな枠組みを度外視したとしても、宇宙SF・時間SFという様々な視点から楽しめた。いつか再読せねば。

2014/07/25

スターライト

「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」…、いや失礼。本書にザクが出てくるので、つい。それはともかく本書は、先の4部作の後をうけて「セヴェリアンはウールスを発ち、太陽を救いました。めでたし、めでたし」な話なのである。シリーズ中、一番SF色が濃いが、空間はもちろん時間も錯綜し、あの人が実は…だった!みたいな展開もあって、一読しただけではストーリーをなぞったぐらいしか多分分かっていない。巻末解説で若島正氏は、第1巻から読むことを勧めているが、たしかに再読を迫るシリーズではある。さすが、ウルフ。小説技巧者だ。

2012/08/15

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