犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)
- 作家
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2009-04-28
- ISBN
- 9784150117078
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
最初は間違えて下巻から読み始めたのかと思った。それほどに唐突な始まり方なのである。主人公(語り手でもある)のネッドが置かれていた状況は、第2次大戦下、空襲を受けた直後のコヴェントリー大聖堂の瓦礫の山の中なのだ。しかも、彼はタイムラグで意識もはっきりとしていない。前作『ドゥームズデイ・ブック』を読んでいることが半ば前提とされているなんて、作家のなんたる自信。本書はヒューゴー賞受賞作なのだが、およそそのイメージからは遠い(少なくても私には)。また、タイトルからも明らかなように本書は『ボートの三人男』⇒
2019/10/03
KAZOO
SFミステリーとは言いながらユーモア小説の要素も収められていて、昔のイギリス小説のような感じです。イギリスの近現代史の素養があるとよけい楽しめる本ではないかと思われます。主教の鳥株という変な名前に最初は惑わされてしまいました。
2015/07/24
ゆかーん
SFとは思えないぶっ飛び小説(笑)細かい設定は、森見登美彦氏の小説のようですが、SFの軸を崩さない所は流石です。時間旅行を楽しみつつ、登場人物の名前の多さに辟易することでしょう…。上司にこき使われ、過去へ未来へ飛ばされてばかりのヘンリー。2週間の安静が必要と言われた彼は、ヴィクトリア朝時代へ送られ、バカンスを過ごす予定でしたが、犬のシリルや猫のプリンセスの面倒をみるばかりで、ゆったり寝ることも出来きません…。彼は安眠できるのか⁉︎そして、ゴチャゴチャした物語の結末がどうなるのか、下巻に期待です!
2016/07/13
鱒子
設定がよく飲み込めず、なかなか最初は入り込めませんでした。タイムラグで主人公が自分の状況をよく把握していないので、そこはムリもないかも…。下巻を読み終わったら再読します。ともかく、犬のシリルが可愛くてたまりません!そして、噂の人物、レディ シュラプネルの登場が待ち遠しいです〜(^^)
2017/06/01
Small World
コニー・ウィリスの作品は長いものが多いので、年に一作ぐらいのペースで読んでいます。タイトルが印象的な本作ですが、いつも以上にユーモアたっぷりな感じがするのは犬のシリルや猫のアージュマンドがいい味出してるからでしょうね。相変わらず主人公はトラブル続きで疲労困憊ですw、読んでる方も出てくる人物が憶えきれず、多少、疲れますww。せめて、人物表があるといいのになぁ〜w。
2019/11/15
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