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ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

作家
テッド・チャン
クリストファー・プリースト
リチャード・A・ルポフ
ソムトウ・スチャリトクル
F・M・バズビイ
イアン・ワトスン
ロベルト・クアリア
ボブ・ショウ
ジョージ・アレック・エフィンジャー
ロバート・シルヴァーバーグ
シオドア・スタージョン
デイヴィッド・I・マッスン
H・ビーム・パイパー
瀬戸羽方
大森望
古沢嘉通
浅倉久志
伊藤典夫
室住信子
出版社
早川書房
発売日
2010-09-22
ISBN
9784150117764
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ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) / 感想・レビュー

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Panzer Leader

時間ロマンス篇、奇想篇、時間ループ篇などの時間SFを集めたアンソロジー。古い作品から比較的新しい作品まで網羅してバラエティに富んだ良作が並ぶ。だけどテッド・チャンの「商人と錬金術師の門」は頭一つや二つ抜け出た大傑作。この作品は最後の楽しみに取っておくのが最も良い読み方かも。

2017/08/20

miyu

テッド・チャン作品の素晴らしさは言葉でうまく表現できない。巻頭を飾る作品が惜しくてラストまで取っておき何度も繰り返して読んだ。だから「チャンに始まりチャンに終わった」感が半端ない。彼を単に"SF"という括りにしてしまってよいのか迷うが舞台設定や物語の流れを考えるとやはりサイエンスフィクションなのだろう。稀代のストーリーテリングぶりや常に底に流れる思想に震えた。彼の寡作さのせいで同じ作品を幾度も繰り返し味わうことになる。結局は贅沢な読み方が許される作家なのかも。彼と同じ時代に生きる幸せをいま噛みしめている。

2017/07/08

鷺@みんさー

テッド・チャンの門の物語は、まさしくアラビアンナイトのエキゾチックさと、時間や運命に対する柔らかな観念が溶け合い、極上の掌編に仕上がっている。一番好きなのは「マックド(誤字にあらず)で瞑想する事がタイムマシンとなり、スーパーサイズのおデブちゃんたちにいつも恋路を邪魔される」最高のおバカロマンス。ウロボロスのごとく環結したオチも大好き。リプレイものもループものも、いずれ劣らぬ粒揃いで存分に楽しめた。…ただな、表題作…そりゃ「ジュディ」が絶対的ヒロインだと思って読み始めるやん?なぁ!ま、良い話だったけどね。

2021/03/05

ざるこ

13篇。時間SFはなんと言ってもノスタルジックな雰囲気がよい。悔いの残る恋愛をやり直せたり大きな災厄を回避したり、どうにもならない過去が改変されることは誰もが夢見ることだろう。お気に入りはテッド・チャン「商人と錬金術師の門」過去の自分に触れることで見逃していた出来事を知る。門をくぐった者たちの物語には大いに教訓が含まれる。胸にくる切ない結末だけど、昔の夫に会って(若い夫にムラムラ)夜の手ほどきをするって話はちょっと笑ってしまった。43歳の記憶を持ったまま子供に還り父親と語り合う「いまひとたびの」も好き。

2023/10/18

chiseiok

奇想天外とはまさにこの事か!"時間SF“と括っても(更には時間ループ系に絞ったとしても)こんだけバラエティに富んでるなんて。きっと難解なんだろうなぁとビビって読まずにいたテッド・チャン、本アンソロジーにて初読み『商人と錬金術師の門』なんだよ〜ええやん!バタフライ・エフェクトは無し系の世界設定なのね。短編らしからぬ豊穣な余韻、ビビらずに他も読んでみよ。あと自分的には『旅人の憩い』がツボった。長編に膨らませて欲しかったけれども、短編だからこその濃密さのような気も。いやぁSF作家の発想力は凄いなぁ…楽しかった!

2020/02/14

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