月面の聖戦 2: 指揮官の決断 (ハヤカワ文庫SF)
月面の聖戦 2: 指揮官の決断 (ハヤカワ文庫SF) / 感想・レビュー
sin
戦争の愚かさは人間の愚かさと、その反面、人間の尊厳?この作品を読んで誰が自分自身を振り返るのだろうか?田中芳樹の作品で、よく出来た独裁政治より腐った民主主義がいいという表現があったような気がするがどこまでが、そうだといえるのか?考えてしまいます。
2012/08/21
SINKEN
【総評】★★★☆☆【感想】1巻で無能な士官たちを排除し下士官以下の兵卒を率いて反乱の司令官となったスターク軍曹を次々とトラブルが襲う。急激な立場の変化に戸惑いながらも、味方を想い、図らずも裏切った形となってしまった祖国を想い、出来る限りの最善を尽くして事態の打開に奔走する。人前では決して弱気な面を見せないが、部下や仲間の死を前に一人思い悩む姿に心打たれます。著者は元海軍士官だっただけに戦闘の描写がリアルで思わず息が詰まりそうになります。
2019/01/27
ウォーカージョン
今回は、指揮官の孤独。リアルな戦闘シーンがよい。一気に読んだ。面白かった。それにしても、よく人が死ぬな。当たり前だけど。
2015/06/07
レンズマン
政府も軍も企業も腐敗しまくっているという未来はいやですね。「月は無慈悲な夜の女王」みたいに地球に隕石投げつければ勝てるのでは・・
2013/01/24
ぶーにゃん@積ん読本解消中
無能な士官に反旗を翻した月面の下士官たちの戸惑いは、軍隊における士官が主に戦略を念頭において作戦を立案し下士官は現場での指揮を考えて戦術面から作戦を考えることになっています。主人公は臨時の司令官代行としての任務をまさに教育されていない複数の戦場を有機的な思考で戦略的な対処をして作戦を指揮することに戸惑っている姿は大いに納得しました。押しつけられとはいえ指揮官は大変な役割なんだと再認識しました。利害調整だけでなく責任をもって指揮することの重みが解るような気がしました。
2012/09/02
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