航路(上) (ハヤカワ文庫SF)
航路(上) (ハヤカワ文庫SF) / 感想・レビュー
ゆかーん
宮部みゆきさんが絶賛するのも納得でした!読めば読むほど続きが気になってしまう、SFサスペンスです!臨死体験を研究しているジョアンナは、被験者不足のため自らを実験台にして臨死体験を行います。トンネルや光、天使など初めは漠然としていた意識の残物が、徐々に輪郭や意思を持って現れ、彼女が見たものの正体が明らかとなっていくのです。「私はその世界を知っている」と語るジョアンナですが、「どこだか分かるけど、一度もいったことがない」とも言うのですから、摩訶不思議です。彼女が見たものの正体が気になるところで下巻へ続きます。
2017/04/15
いちろく
紹介していただいた本。臨死体験の原因と働きの解明の物語のはずが、、、展開が想定外の所に進むのもSF作品として面白い所。大森望さんの訳との相性が良いのか、ページ数的に長い物語を長く感じなかった。下巻も既読済なので、伏線と思われる所に気がつけたのも再読時の楽しさ。
2017/11/14
夜長月🌙@新潮部
幽体離脱を含む臨死体験を科学的に追究する医学者たちの物語。あの世とは何か?正解がないだけにどういう結末になるのか気にかかります。架空の医学実験ではありますが、幽体離脱が起こるとしたらそれを実証するための実験上の不備を指摘するところなどとてもリアル。緻密に積み上げてデータ収集してきたのに答えはなんと!これで終わるはずはない。終わったら許さない。下巻へ。
2016/12/23
みや
読書会紹介本。臨死体験を科学的に調査するため、擬似臨死状態を作り出す実験を試みる医療SFサスペンス。とにかく真相を知りたくて、もどかしさの連続に悶えながら、衝動に駆られるがままにページを捲っていた。難解な医療用語も私を止められない。迷路のような忙しない病院に集う個性的な登場人物たちに序盤から心を掴まれ、そのまま臨死体験の世界へと曳き込まれていった。要所要所で挙がる映画の話題も面白い。入退院を繰り返すメイジー、危険なERで働くヴィエルなど、あまりにも死に近すぎる人たちが下巻で呑みこまれやしないかが不安だ。
2017/03/09
とも
稀代のストーリーテラー コニー・ウィリスのスゴ本。 死んだらどうなるのか、臨死体験者へのインタビューでそのメカニズムを解明しようとするが…というお話し。 本を読む楽しさ面白さにあふれており、これまでたくさん本を読んできた人向けのご褒美本のように感じる。それくらいの本。
2023/06/01
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