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空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

作家
コニー・ウィリス
松尾たいこ
大森望
出版社
早川書房
発売日
2014-02-21
ISBN
9784150119447
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空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

名作『最後のウィゴベーネ』は既読。「クリアリー家からの手紙」で最初に抱いた家族小説から一転した企みに度肝を抜かれました。そしてタイムトラベルSFでオックスフォード大史学部シリーズの幕開けを記した表題作でノックアウト。『オールクリア』、『ブラックアウト』も読まねばッ!また、『ナイルで死す』の登場人物たちの噛み合わない会話とぼんやりと分かるけど、口に出したくない結末はまさに怪談じみた正統派ホラーだと言えるでしょう。

2015/09/01

miyu

コニー@ユーモアの「混沌ホテル」がよかったのでシリアス篇も期待大だったが、全編を通して流れる重い雰囲気(だからシリアスなんだけど)に呑まれて進まず。いちいちあれこれ思い悩みつつ、ようやく読了。終末に向かう途中での、何だか息苦しいまでの居心地の悪さ満載な内容だった。これもコニー様なのね、と感嘆する初心者丸出しな私。しかし「空襲警報」は好きなタイプの作品なので、これがオックスフォード大学史学部シリーズの幕開けとあれば、コニー様を読み進める楽しみが出来た。「ナイルに死す」の良さが私には今一つ分からなかったけど。

2014/09/26

ゆるりは

SF賞受賞作品ばかりを集めた短中編集のシリアスな方(コメディの方も別売あり)。書かれたのは1980-90年代と古いけど「マーブル・アーチの風」は主人公と一緒にロンドンのメトロを巡った気分になれるし、「最後のウィネベーゴ」はちょっと新型コロナを彷彿とさせて余計に胸に来る。各話の後に付けられたメイキングのような作者コメントも嬉しい。ウィリスは良いなあ。

2021/11/11

くさてる

一冊の短編集を二分割したうちのこちらはシリアス篇。他の短編集で既読の作品が多かったけれど、やはり素晴らしい作品ばかりで良かった。ウィリスの泣かせはどこか通俗的で、わたしはそこにときに抵抗を感じてしまうのだけれど、それに抵抗してどうなるんだと思って素直に涙ぐまされた。そして「ナイルに死す」の曖昧な怖さは底知れない。ウィリスは底知れない。

2017/10/26

ぐっちー

宇宙船も空飛ぶ車も出てこないSF短編集。割りに重めの巻がこちらで、『混沌ホテル』とセットらしい。重めというか、作風やオチは寧ろホラー寄りだろうか。それでいてちょっと違うかもしれないが純文学寄りな薫りもする。それくらい奥行きのある作家だな、と感じた。聞けばこの中の作品が、他の長編の源泉だったり、シリーズ物の中の一作だったりするそうで、そちらも読みたくなった。

2014/05/03

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