歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-8)
歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-8) / 感想・レビュー
ライマウ・フレツリー
長編「緑の影、白い鯨」など、ブラッドベリの描くアイルランドにどうしようもなく惹かれる!本短編集は、「お屋敷炎上」や「冷たい風、暖かい風」など、アイルランド物が良作で大満足!!
2018/01/27
えりか
とにかくタイトルに惹かれて。どうにももの悲しいお話が多くて、それでいて綺麗で。しんみりな読後感。「もう過ぎてしまったあの日」「懐かしいあの時」さみしいような切ないような…そんな印象。表題作、愛とはなんなのか、それは感情、それは「私」に勇気をくれる力、それは「私」を立派にしてくれること、それは「私」のことをずっといつまでも記憶していてくれること、それは「あなた」をずっと記憶に残していくこと、つまり、そこに「あなた」がいるということ。/「ただ人を愛するだけじゃいけないんだ。感嘆符つきで愛さなきゃ」
2015/07/23
ぜんこう
18篇の短編。解説の萩尾望都さんと同様、しっくり読めるのと、ちょっと引っかかるものがある。 僕が好きなのはブラッドベリが得意とする(?)火星の話や、幻想的な話。 表題作は電子おばあちゃんの話・・・最初はとっつきにくかったけど、最後はウルウル(T_T) 『ロールシャッハのシャツを着た男』の中の「人間はその大部分が毛穴だ」には思わず納得(笑) 最後の『救世主アポロ』は壮大な詩に圧倒されました。 なんだかんだでブラッドベリはやめられません。
2015/11/29
ミツ
新版ということで、ハッピーなタイトルと装丁につられて。火星の廃墟に鳴り響く電話のベル、亡霊となったかつての偉大な作家、そして愛と慈しみにあふれたエレクトリックおばあちゃん…。夏の暖かい日射し、吹きすさぶ木枯らし、自然と共に移ろいゆく儚い時間の中で見るつかの間の夢の数々。優美な幻想とセンス・オブ・ワンダーに溢れた物語たちを前に、まるで純朴な少年のころに戻ったかのようだった。驚き、哀しみ、そして時に背筋が凍り、時に思わず微笑を誘う、SF界の抒情詩人ブラッドベリの魅力を存分に堪能できる珠玉の短編集。
2015/07/18
ひさか
1981年11月刊のキリマンジャロ・マシーンをタイトルを変えて2015年6月に刊行。18編の短編集。懐かしい、ノスタルジックな話ばかりがこれだけあると食傷気味に。一気読みは、いけませんね。ヘミングウェイが登場する、キリマンジャロ・マシーンが良かったです。
2015/07/22
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