アルマダ 下 (ハヤカワ文庫SF)
アルマダ 下 (ハヤカワ文庫SF) / 感想・レビュー
nobby
月面基地を舞台に始まる強大な敵戦力との“ドローン”戦闘。撃墜されても再出撃とか無線が破られたら有人機に切替など、なかなか現実的な想像が興味深い。数々の映画やゲーム設定などにも通じる「人類を遥かに見下す絶対的な科学能力を持ちながら、核や隕石などで一網打尽にせずチマチマとお揃いの兵器で対峙するのか」の投げかけも面白い。一斉攻撃開始されての展開がやや長々しいのは脚本家ならではなのかな…まさにアメリカ的なラストも悪くない(笑)何にしても、80年代以降のSF映画・ドラマそして洋楽に詳しければ楽しめること間違いなし!
2019/07/11
ミライ
上巻に引き続き下巻も読破。ゲーマー主人公が、リアルな世界で異星人と決戦する、ハリウッド映画のようなスピーディーな展開で面白かった。あいかわらずゲーム・映画・アニメネタは多数(日本のエンタメに影響うけているようで日本のものが多)。ゲーマーの妄想を具現化した作品であり、映画レディプレイヤー原作のゲームウォーにも通じるものがあるので、好きな人は楽しめると思う。
2018/05/19
ヘラジカ
下巻も引き続きチープな展開。というときつめな言い方になるが、息つく暇なく読ませた前作と比べるとどうしても粗が多く、辛口にならざるを得ない。前作以上に御都合主義が物語の突破口を開いているのでそこも少し鼻につく。レックスの万能感とセキュリティの脆弱性にはやや失笑。それでもエンターテイメントとして、細かいところにケチをつけるのはやめようと思えるくらいには楽しい作品だった。ゲームをテーマにした物語の皮肉な構造もよく考えられている。そうそう前作ほどの傑作を連発できるわけないだろうから及第点というところだろうか。
2018/03/23
ひさか
2018年3月ハヤカワ文庫SF刊。下巻もありがちな、ベタな話で、本国では2015年出版とか。映画レディ・プレイヤー1の原作者としてのアーネスト・クライン人気の便乗出版か。心に残るところはありませんでした。
2018/05/17
もち
「礼には及ばないよ!」◆基地の防衛戦を生き抜いたザックは、月面基地へと配属されることに。上位プレイヤーで固められた精鋭部隊を、伝説のランク1位“RedJive”が出迎えた。戦争というゲームの最終レベルで、ザックは世界の謎と、別たれた家族の秘密を知る。■貪るように読み進めた。空戦シーンで快哉を叫び、切ない別離に泣きじゃくり、王道を逆手に取った終盤戦に打ち震えて。SF映画やゲームに心躍らせた、褪せることないあの日の記憶を、全身全霊で刺激する。
2018/08/03
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