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闇の公子 (ハヤカワ文庫 FT 45)

闇の公子 (ハヤカワ文庫 FT 45)

闇の公子 (ハヤカワ文庫 FT 45)

作家
タニス・リー
浅羽莢子
出版社
早川書房
発売日
1982-10-31
ISBN
9784150200459
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闇の公子 (ハヤカワ文庫 FT 45) / 感想・レビュー

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ニミッツクラス

82年(昭和57年)320円の文庫FT初版。カバーは萩尾望都氏で、08年の新装新版から加藤俊章氏。“平たい地球”シリーズ(Tales from the Flat Earth、全5巻)の初巻。訳者解説の”リー版千夜一夜”が言い得て妙。18の話が連作短編の様に紡がれ、繋ぎの判り易さと登場人物の少なさは至極読み易い。闇の公子アジュラーンは地底世界を支配し、陽光の世界の夜部分も行動可能。海中は管轄外で、陽光の昼部分は致命的。気分のままに人類に干渉して死に損な善人も多いが、物語は一周回って上手く収まる。★★★★☆☆

2024/05/14

sakadonohito

闇の世界の妖魔の公子アズュラーンが暗躍する。not for meだった。

2022/06/26

マーブル

 本書は、闇の公子と怖れ、崇められ、地上の人間に干渉するアズュラーンを軸に、彼が直接間接に行った干渉や、蒔いた種による人間たちの悲喜こもごもを連作風に描いた作品である。  そこに描かれる人間は、思ったようには救われず、あるいはただただ不幸なだけに終わることもある。昔読んだときには、アズュラーンの非情さを伝えるために翻弄される運命を描く目的だと考えていたが、今読み返すとこれは、「昔話」のスタイルに似ているように思える。  昔話の単純さ、詳細の排除、そして単純なハッピーエンドの排除。

2019/03/06

ゆこ

表現が綺麗。情景の描写が特に。言葉選びが好き 人間の欲や汚い部分に焦点を当てているが、読んでいてどこか心地いい感じがする。

公子が愛する世界は今でも美しい

2011/02/20

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