白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48)
白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48) / 感想・レビュー
詩歌
「はてしない物語」 の様な世界を旅する、記憶喪失の王子。助けになるのはライオンに変身し、お喋りする白馬。試練には立ち向かわず、やる気に欠ける王子。馬が井戸をよじ登る奇怪な場面。常識が通用しない世界だからこそ、彼は〈待たれていた救い主〉として活躍する。死の悲しみは一閃して彼の心に遺る。勇気を引き出す掛け声「ジュエルス ター!」 をしても、拭い去ることは出来ない。
2014/12/05
skellig@topsy-turvy
すっとぼけヒーロー譚。エンデの『はてしない物語』を思わせる敵、ファンタジーの王道たる動く樹や蜘蛛の巣と狂った魔女、時計月と機械仕掛けの竜、天空人といった豪華キャラクターに囲まれ、主人公は「救い主」たることを余儀なくされる。しかし「やだよー」と徹底して自分をヒーローと認めない姿勢が面白い。彼が進むのは、正しく「仕方ないから」なのである。相棒の馬(時々ライオン)が絶妙な性格してる。
2013/05/25
記憶喪失した男
あまりにも直球な題名でビビってしまうが、読みやすくて面白い話だった。読んでよかった。
2019/03/31
有
記憶喪失の王子が、相棒の馬=ライオンとともになぜかやってくる試練をしぶしぶ乗り越えていくファンタジー。いや、コメディー?笑 肩の力が抜けすぎで引き気味な姿勢を貫いているのに、周りに流され仕方なく進む姿がなんとも面白い。出てくるキャラクターも愛すべきボケっぷり。楽しかった!!
2017/01/03
ゼニガメ
逃げ腰救世主のドタバタ冒険劇。相棒=ライオンを筆頭にコミカルで可愛いキャラクターたち。どんないい加減な世界だって、最後に頼れるのは自分自身の勇気と希望かな。
2015/11/23
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